編集日誌

2006-09-28(Thu): 小泉内閣メールマガジンの今後

メールマガジンというサービスを世に知らしめた「小泉内閣メールマガジン」の最終号となる第250号が発行された(2006-09-21)。メールマガジン配信総数は約4億5千万通、読者からの意見・感想は約49万件にのぼったという。あらためて、これはすばらしい業績と思う。様々な批判はあるだろうが、前任の森喜朗政権のインターネット博覧会、小泉純一郎政権の小泉内閣メールマガジンと、ときの政権がインターネットの活用に前向きに取り組んできたことはもっと評価されていいのではないか。

ところで、次の安倍晋三政権では「小泉内閣メールマガジン」はどうなるのだろうか。「小泉内閣メールマガジン」はその名の通り小泉内閣のメールマガジンであり、読者の多くもそれを前提にメールマガジンの配信を申し込んでいる。このことを考えれば、当然読者をそのまま自動的に安倍政権に引き継ぐことはできないだろう。とはいえ、せっかく収集したアドレスをみすみす破棄するのも得策ではない。次期政権に向けてメールマガジン編集部である内閣官房内閣広報室はどのように対処するのだろうか。

ということを気にしていたが、「小泉内閣メールマガジン」第250号に「「内閣広報室からのお知らせ」の配信」として以下のような記述があった。

2006-09-29(Fri): 京都出張

明日から土曜・日曜と京都に出張。土曜日に京都市内で業務に関連する講演を一件行う予定。土曜日は夜以降、日曜日は夜8時くらいまで断続的に時間が空いている。京都市内で岡本と会おうという方がいらっしゃればご連絡を。

2006-09-25(Mon): 第54回日本図書館情報学会研究大会

2006-10-21(Sat)?2006-10-22(Sun)に福岡県の九州女子大学で開かれる第54回日本図書館情報学会研究大会のプログラムをみる。とても九州までは行けないが、以下の報告に興味を惹かれる。

「エビデンスベーストライブラリアンシップの再検討」

三根慎二(慶應義塾大学大学院)、國本千裕(慶應義塾大学大学院)、汐崎順子(慶應義塾大学大学院 )、宮田洋輔(慶應義塾大学大学院)、林佐和子(慶應義塾大学大学院)、石田栄美(駿河台大学)、倉田敬子(慶應義塾大学)、上田修一 (慶應義塾大学)

「日本の公立図書館ホームページにおける多言語情報の提供について:公立博物館ホームページとの比較から」

三浦太郎(東京大学大学院教育学研究科)、松原貴幸(東京大学大学院教育学研究科)、ジェームズ・ピルグリム(東京大学大学院教育学研究科)、桂まに子 (東京大学大学院教育学研究科)

「国内の公共図書館がWebで公開する情報資源の特徴分析」

久保順子(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科)、杉本重雄(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科)

「学術コミュニケーションのデジタル化による「資源共有」概念の変化」

2006-09-26(Tue): 動き出す国立図書館

「英国図書館、著作権法の改正を訴え ?デジタルコンテンツ規定の盛り込みを要請」(CNET Japan、2006-09-26)という記事を読む。9月23日(土)の日本経済新聞に「国会図書館、脱皮の時 ?遅れる国家戦略、電子化、法制面に不備」という記事が出ていたことを思い出すニュース。日本経済新聞の記事は現状報告としてはよかったが、問題を分析する視角に欠いているように思えた。

・「英国図書館、著作権法の改正を訴え ?デジタルコンテンツ規定の盛り込みを要請」(CNET Japan、2006-09-26)

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20249088,00.htm

・"British Library calls for digital copyright action" (CNET News.com, 2006-09-25)

2006-09-27(Wed): 弘道館デジタル・アーカイブ・プロジェクトが待ち遠しい

中日新聞に「弘道館正門ライトアップ 水戸商議所創立110周年記念」(2006-09-27)という記事。2006-06-25(Sun)の編集日誌「これから公開される学術サイト」と2006-06-29(Thu)の編集日誌「これから公開される学術サイト(2)」で紹介した弘道館デジタル・アーカイブプロジェクトについてふれている。

この機会にあらためて、このプロジェクトについて調べてみた。まずは記事に出てくる水嶋英治さんの名前で検索。Museum Net Stationというサイトにある「水嶋英治のミュージアム&マネジメント」の記事「弘道館デジタル・アーカイブ・プロジェクトと地域貢献」に行き着く。次いで、常磐大学のサイトにアクセスすると、水嶋さんが所属するコミュニティ振興学部のサイトが新たに公開されている。同学部のサイトをみてみると、お目当ての弘道館デジタル・アーカイブプロジェクトのサイトがあった。ウェブの情報はこうやって徐々に、しかし着実に増えていく。

ちなみに弘道館デジタル・アーカイブプロジェクトは、6月の東京新聞の報道によれば、今秋公開予定ということだった。公開はいつになるだろうか。待ち遠しい。

・「弘道館正門ライトアップ 水戸商議所創立110周年記念」(中日新聞、2006-09-27)

2006-09-24(Sun): タイのクーデタと個人サイト

一連のタイのクーデタの際によくみていたのが、東アジアの政治経済 鈴木峻のホームページ。こういうサイトの存在をみるにつけ、研究者の個人サイトの意義を思うのだ。

・東アジアの政治経済 鈴木峻のホームページ

http://www.suzukitk.com/

2006-09-21(Thu): 国立国会図書館関西館を訪問

国立国会図書館の関西館へ。施設の見学と各課の職員の方々による事業説明、そして意見交換。国立国会図書館の電子化事業について、現状や課題、将来の可能性など、様々なことを考えさせられた。課題を抱えつつも、個々の事業は確実に前進し、進化している。また、おこがましい言い方ではあるが、電子化事業を担う人材も揃ってきている。むしろ、いまの課題は英国図書館のような思い切った組織体制を築けるか、という一点にあるのかもしれない。

ところで、関西文化学術研究都市(けいはんな)に行ったのは今回が初めて。おそらくは初期の頃の筑波学園都市と同じ趣きなのだろう。3?4階建ての建造物が点在している風景はシリコンバレーに似ていなくもない。一体には国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などの有力な研究機関もあり、研究都市として発展していってほしい。大学の都心回帰の流れと逆行するが、近隣に有力な大学が移転してくるとよいのだが……。

ともあれ、ご歓待くださった国立国会図書館関西館の皆さまには心から御礼を。

・国立国会図書館関西館

2006-09-22(Fri): 『百科全書』に関する作業「公募」

プロジェクト「ポスト百科全書主義?財のデザイン:分類と配分の過去と現在」でディドロ=ダランベールの『百科全書』全16巻の本文デジタル化を計画している鷲見洋一さん(慶應義塾大学)が、電子化作業を担ってくれるボランティアを募集している。デジタル化する素材も、その方法も、いずれも非常に興味深い。

・『百科全書』に関する作業「公募」

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsecs/information/Volunteers.htm

・慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構

http://www.dmc.keio.ac.jp/

2006-09-23(Sat): 講演「図書館・図書館員のためのWebの情報発信」@京都市国際交流会館

大学図書館問題研究会京都支部のワンディセミナーで「図書館・図書館員のためのWebの情報発信」と題して報告と討論。約3時間のセミナーだったので、討論に多くの時間をとれたのがよかった。また、かねてからお会いしたかった方にもお目にかかれたこともうれしい。

ところで、会場となった京都市国際交流会館には桑原武夫記念室があったので、セミナーの前にのぞいてみた。故人の書斎が再現されていたり、文化勲章の賞状が展示されていたりと、こじんまりとしたスペースではあるが、故人の生涯が凝縮されている。故人の年譜を見て初めて知ったのだが、桑原武夫は日本の東洋史研究の草分けの一人である桑原隲蔵の息子であるという意外な発見があった(無知ですよね、きっと……)。学生時代の指導教員の一人が東洋史研究の泰斗であった身としては恥ずかしいことだが、一つ学んだとしてよしとしよう。

さて、そこで思ったのだが、故人の記念室を一覧できる資料というのはあるのだろうか。記念文庫の一覧であれば、サイト「日本国内の大学図書館関係個人文庫」があるが、記念室のデータはまとまっていないような気がする。もっとも文庫と記念室の何が違うのか、というご意見もあるだろうが……。

・大図研京都ワンディセミナー「図書館・図書館員のためのWebの情報発信」

2006-09-18(Mon): 日本社会心理学会2日目@東北大学

参加している共同研究のポスター発表に参加。明らかに会場内で一番盛況だったように思える。関心を持っていただけてよかった。発表を共同研究を進める先生方が行ったが、背景となる情報のフォローを適宜行えたので、やはり参加してよかった。

その後は他のポスター発表や口頭発表を聞く。ポスター発表では東京経済大学の川浦康至さんが指導する大学院生の方々の取り組みがいずれも興味深かった。また、口頭発表では杉谷陽子さん、星本麻亜沙さんの取り組みに関心を惹かれた。いずれの方も修士課程で本格的に研究に取り組み始めたばかりであるだけに、今後どのように研究が進んでいくのか、大いに楽しみ。日本社会心理学会は大学院生に積極的に発表の機会を与えているようで、好印象。