編集日誌

2006-04-04(Tue): 気になる記者さん ?増田覚さん@INTERNET Watch

IT系のニュースサイト「INTERNET Watch」で、「JST、湯川秀樹のノーベル賞受賞論文などを電子アーカイブ化して無料公開」(2006-03-24)、「東大、第一次大戦期のプロパガンダポスターをアーカイブ化して一般公開」(2006-04-04)と、最近相次いでインターネットの学術利用に関する記事が掲載されている。署名をみると記者は増田覚さん。同誌編集部の方らしい。

過去の執筆記事を調べてみると、「慶應大DMC機構、中国と韓国の大学に活動拠点」(2006-03-13)や「ソフトバンク、ネット活用したサイバー大学設立へ?福岡市が特区申請」(2006-01-30)といった記事も執筆している。

この分野専門というわけではないようだが、これくらいしっかりとした記事を書く記者の方はこれまでいなかったように思う。増田さんの今後ますますの活躍を期待したい。

・「東大、第一次大戦期のプロパガンダポスターをアーカイブ化して一般公開」(INTERNET Watch、2006-04-04)

2006-04-05(Wed): 沖縄県立図書館のWebコンテンツ2次利用規則がすばらしい

沖縄県立図書館が提供する情報は社会の知的共有財産として活用されるべきものであり、著作権や管理権で囲込みを行なってはならないと考えます。

という書き出しで始まる沖縄県立図書館のWebコンテンツ2次利用規則がすばらしい。

Webの価値と可能性を手探りで確かめながら、作成運営に関わるほぼすべての作業を職員で行なって来ました。(当サイトについて)

というだけあって、職員の方々が試行錯誤しながらも、基本的にはオープンにする方向で歩んできたことがわかる。たとえば、

著作権法で認められた私的使用(30条)と引用(32条)は制限されてはならない権利です。

とある。もう少しかみくだいて説明してあるとなおよいと思うが、それでも私的使用と引用は権利であることを明確にうたっている。著作権に関わりが深い出版社や図書館、著者である研究者のなかには、引用禁止をうたい法的にも認められた権利を制限しようとするところがあるだけに、この宣言は貴重だ。

2006-03-26(Sun): 気になる図書館職員ブログ

2006-03-12(Sun)の編集日誌で「図書館職員はもっと発信を」と書いたが、「図書館員もどきのひとり言」という、なかなか充実したブログをみつけた。せっかくの発信なので、実名を公開してほしいところだが、やはりそれは難しいことなのだろうか。

・2006-03-12(Sun)の編集日誌「図書館職員はもっと発信を」

http://d.hatena.ne.jp/arg/20060320/1142783802

・図書館員もどきのひとり言

http://liblog.seesaa.net/

2006-03-27(Mon): ナンバー学群の廃止

中日新聞の報道によれば、筑波大学が第一、第二、第三といったナンバー学群をやめるという。わかりやすさを考えると、正しい選択だろう。そもそもなぜナンバー学群という制度を採用したのだろうか。当時の経緯を知りたい。

「筑波大が学群再編成 受験生にわかりやすく」(中日新聞、2006-03-27)

http://www.chunichi.co.jp/00/ibg/20060327/lcl_____ibg_____002.shtml

・学群・学類の改組(平成19年4月)

http://www.tsukuba.ac.jp/nyushi/saihen/

・筑波大学

http://www.tsukuba.ac.jp/

2006-03-28(Tue): 図書館×情報センター=学術情報センター

奈良教育大学で学術情報センターが開設されたという。最近の流れなのだろうか、学術情報センターに類似した組織のサイトをよくみかける。要するに、図書館+情報センターということだと理解しているが、この二つの組織の特性を融合できている大学としては、どこが挙げられるだろうか。せっかく学術情報センターという組織にするからには、図書館+情報センターという足し算の関係ではなく、図書館×情報センターという掛け算の関係から、発展的な新しい組織が生まれてくればよいのだが。

・「研究成果を発信-学術情報センター開所【奈教大】」(奈良新聞、2006-03-25)

http://www.nara-shimbun.com/n_soc/060325/soc060325c.shtml

2006-03-29(Wed): 企業メセナ協議会の職員募集

社団法人企業メセナ協議会が職員とアルバイトを募集している。この分野ではめったにない求人であり、企業メセナに関心がある方にはうれしいことだろう。また職務として「Webによる情報発信」が挙げられている。企業メセナ協議会はメセナ活動データベース「メセナビ」を公開するなど、ウェブでの取り組みにも熱心であり、ウェブに関わりたい方にとっても格好の職場ではないだろうか。

・採用情報:企業メセナ協議会職員および長期アルバイト募集

http://www.mecenat.or.jp/news/recruit/recruit.html

・企業メセナ協議会

http://www.mecenat.or.jp/

・メセナ活動データベース「メセナビ」

2006-03-30(Thu): メモ:いまあるリポジトリ

いわゆる機関リポジトリのうち公開されているものをリストにしておいた。自分のメモとして。

・つくばリポジトリ(Tulips-R)(筑波大学附属図書館)

http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/

・岡山大学学術成果リポジトリ(OU-DIR)(岡山大学附属図書館)

http://www.lib.okayama-u.ac.jp/eprints/

・熊本大学学術リポジトリシステム準備サイト(熊本大学附属図書館)

http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/reposit/

・広島大学学術情報リポジトリ準備サイト(広島大学図書館)

2006-03-31(Fri): 記録誌、DVDのインターネット公開を

読売新聞の報道によれば、昨年開催された愛・地球博(愛知万博)の記録誌「2005年日本国際博覧会愛知県記録誌」と映像を収めたDVD「愛知県映像記録」が完成したという。記録誌とDVDは愛知県内の公共図書館などに収められ閲覧できるというが、いっそインターネットで公開してしまえばよいのではないだろうか。

・「万博をまとめた記録誌とDVD 県内図書館に配布」(読売新聞、2006-03-31)

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan060331_2.htm

・愛・地球博(愛知万博)

http://www.expo2005.or.jp/

・あいちEXPOネット(愛知県)

2006-04-01(Sat): 『これからホームページをつくる研究者のために』(仮題)サポートブログ

screenshot

『これからホームページをつくる研究者のために』(仮題)サポートブログを正式に公開した(2006-04-01)。以後は自著に関する話はこのブログにつづっていく予定。なお、版元である築地書館から出版打診の話をいただいて以降の流れを手許に残っている限りのメールから再現してある。ただし、フリーメールで返信したものや、電話でやりとりしたもの、面会してやりとりした日時など、かなり抜けがあると思う。だが、このようにまとめておけば、まずは自分自身に、そしてどこかのだれかの役に立つこともあるだろう。

2006-04-02(Sun): 中野昌宏さん、待望の単著刊行

貨幣と精神―生成する構造の謎

ラカン派精神分析学・日本語文献案内で特に知られる社会分析学ウェブサイトを運営する中野昌宏さんの単著『貨幣と精神 ―生成する構造の謎』(ナカニシヤ出版、3150円)が刊行された。

中野さんに初めてメールさせていただいたのは、もう6年か7年前になるだろうか。確か、当時はまだ博士課程の大学院生であったように思う。その後、中野さんは大分大学に着任し、ついに博士論文をベースにした単著の刊行にとたどりついている。