編集日誌

2006-01-13(Fri):

東京外国語大学がアジア・アフリカ言語文化研究所とAA研の名称、そしてロゴマークを商標登録したという。国立大学法人を契機にした商標登録のようだが、どのようなねらいがあるのだろうか。

・商標登録について

http://www.aa.tufs.ac.jp/trademark_j.html

・東京外国語大学がアジアアフリカ言語文化研究所

http://www.aa.tufs.ac.jp/

2006-01-14(Sat):

なかなかふれられないでいたのだが、ふれないままでは後悔する日が来ると思うので書いておこう。

環境問題の研究者・中西準子さんが同分野の研究者・松井三郎さんの国際シンポジウムでの報告内容を個人ホームページで批判したところ、名誉毀損として訴訟を起こされたという事件が昨年起きた。すでに裁判が始まり、口頭弁論が何度か開かれている。

驚き、そして怒りを感じている。なぜ、批判された松井さんはいきなり訴訟という形に持ち込んだのだろうか。なぜ自分の個人ホームページで反論を公表しなかったのだろうか。研究者という職業人が「対抗言論」(More Speech)に訴えることなく、訴訟に持ち込んだことが哀しい。自由な言論や論争に「萎縮効果」(Chilling Effect)を引き起こす訴訟を起こしたことが哀しい。

研究者の個人ホームページでの活動に注目してきた私としては見過ごすことのできない事件である。自分自身、裁判の動向に注視するとともに、この事件の存在を本誌を通して広くアピールしたいと思う。

2006-01-04(Wed):

世の中にはすばらしい発想を持ち、かつそれを形に変えられる人がいるものだ。感心し、尊敬する。

・Webアクセシビリティを理解して実践するためのポータルサイト「Infoaxia(インフォアクシア)」

http://www.infoaxia.com/

2006-01-05(Thu):

昨年の話だが、「国立国会図書館ウェブサイト:利用上のご注意」が改訂され、「リンクを張られる場合は、E-mailにて一言お知らせください」という一文が削除された。小さいが、大きな一歩だ。この一文を削除するだけでも、館内では相当な苦労があったのではないかと思う。担当者の方々の努力に感謝したい。

・国立国会図書館ウェブサイト:利用上のご注意

http://www.ndl.go.jp/jp/attention/

2005-12-27(Tue): 犬は別格 ?戌年にちなむ展示会

科博・干支シリーズ2006と題して国立科学博物館で展示会「忠犬ハチ公」と「南極観測犬ジロ」が行なわれるという(2006-01-02?2006-01-29)。干支シリーズと銘打たれているが、2005年の正月に同様の催しがあっただろうか? やはり、2006年は戌年ということで、犬は別格扱いということだろうか。

・科博・干支シリーズ2006展示会「忠犬ハチ公」と「南極観測犬ジロ」

http://www.kahaku.go.jp/event/2006/2006inu/index01.html

2005-12-28(Wed): 画期的なOPACのインターフェース

機会があるごとに、図書館の蔵書検索(OPAC)のインターフェース簡略化を主張しているが、海外の事例の一つとして、The European Library(欧州図書館)を紹介しておこう。簡易な検索窓を提供し、一般利用者の使いやすさに配慮していることがうかがえる。

・The European Library(欧州図書館)

http://www.theeuropeanlibrary.org/

・Will users use library portals?

http://www.irn-research.com/pressrelease11Nov05.htm

2005-12-29(Thu): CIOが気になる

最近、CIO(Chief Information Officer/最高情報責任者)というポジションが気になっている。日本では中央省庁の官房長クラスを情報化統括責任者(CIO)とし、2002年にはIT戦略本部に「各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議」が置かれている。さらに2003年には、CIOを実務面で補佐する「情報化統括責任者(CIO)補佐官」が置かれ、2004年には各府省情報化統括責任者(CIO)補佐官等連絡会議が設けられている。つい先日、経済産業省の「CIOの機能と実践に関するベストプラクティス懇談会」が報告書を公表し、2006年早々には国際CIO学会が設立されるという。ちなみに早稲田大学にはCIO養成を掲げた大学院まで設けられている。CIOというと現状ではシステム寄りの考え方が強いようだ。しかし、「情報」に対するより広範な視野が求められる役割ではないだろうか。

・各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/

2005-12-30(Fri): 引き続きCIOの話

CIOの話を続けよう。いまやすべての中央省庁にCIO(情報化統括責任者)とCIO(情報化統括責任者)補佐官が置かれている。だが、彼らの存在によって、各省庁のサイトに進化が生じているだろうか。CIO(情報化統括責任者)やCIO(情報化統括責任者)補佐官の主たる役割は電子政府の構築にあり、現在のサイト運営とは直接的に関係していないという反論もあるだろう。だが、それにしても新着情報の発信方法やリンク方針に関する説明など、中央省庁のサイトの多くは進歩に乏しい。そればかりではない。いまだにリンクする際には、連絡や許諾が必要というスタンスをとっている省庁もある。進歩に乏しいばかりか、誤解の源泉となっている。せっかく設置するCIO(情報化統括責任者)やCIO(情報化統括責任者)補佐官である。このような一見細部にみえるが、しかし本質的な事柄に見識を示すような働きを期待したい。

2005-12-31(Sat): 2005年を振り返って

大晦日。2005年は第200号(2005-01-02、4132部)に始まり、第229号(2005-12-26、4191部)に終わる。合計30回発行したことになる。外部の執筆者による書き下ろしは以下の5本。

牛山素行「災害を斜めから見る」(第201号、2005-01-03)

http://blog.mag2.com/m/log/0000005669/105003749

坂口貴弘「アーカイブの2004年をふりかえる」(第203号、2005-01-07)

http://blog.mag2.com/m/log/0000005669/105013573

山下清美「『ウェブログの心理学』を刊行して」(第211号、2005-03-13)

2006-01-01(Sun): 2006年の5つの抱負

おけましておめでとうございます。2006年もよろしくお願いいたします。

新年なので、ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の活動について今年の抱負を少々述べておきたい。

1. 年間を通して定期発行し、ISSN(国際標準逐次刊行物番号)を取得する。

2. 『これからホームページをつくる研究者のために』(仮題)を出版する。

3. 複数のテーマについて調査報道と呼ぶに値する記事を執筆し、発表する。

4. 「インターネットの学術利用」をテーマにしたシンポジウムを開催する。

5. 主として研究者を対象としたインターネットサービスを新たに開始する。

以上5点。数字は優先順位。

まとめれば、ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の活動をより明確に目に見えるものとして、知る人ぞ知るという段階から一歩先に進めていこう。