編集日誌

2005-03-10(Thu):

『The R Tips:データ解析環境 R の基本技・グラフィックス活用集』(舟尾暢男著、九天社、3675円)という本が出ている。「舟尾暢男さんの作品集」として、竹澤邦夫さん(中央農業総合研究センター)が公開しているサイトの内容を本にしたもののようだ。舟尾さんのサイトを竹澤さんが公開している経緯は、本誌第186号(2004-03-06)の新着・新発見リソースで次のように伝えている。

◆舟尾暢男さんの作品集

竹澤邦夫さんが舟尾暢男さんの作品集を公開した。これは先日まで舟尾暢男さんが自身のサイトで公開していたものを、サイトの閉鎖に伴い竹澤が引き継いだものだ。内容はLaTeXとRの使い方ガイドとティップス。「インターネット上の財産として維持するために、それらのファイルを譲り受けて保存してい」るという竹澤さんに感謝。

・舟尾暢男さんの作品集

http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/funao.html

・舟尾暢男の頁(すでに閉鎖)

2005-03-09(Wed):

明治学院大学が明治学院大学ブランディングプロジェクトという試みに取り組んでいるようだ。ひと昔、いやふた昔くらい前にCI(Corporate Identity)にならって、UI(University Identity)に取り組んだ大学が少なくなかったが、成果を挙げた大学はあったのだろうか。株式会社進研アドや株式会社ラン・リグのように、大学のブランディングを行う企業もあるが、ブランディングに取り組む大学には、大学としての理念を踏まえた地に足の着いた取り組みをしてほしい。ちなみに、明治学院大学のの教育理念は開学者ヘボンの信念である「他者への貢献(Do for Others)」とのこと。

・明治学院大学ブランディングプロジェクト

http://www.meijigakuin.ac.jp/branding_project/

・株式会社ラン・リグ

http://www.runrig.jp/

2005-03-08(Tue):

韓国のソウル大学に日本研究所が設立されるというニュースを聞いて、海外の大学の日本研究機関はどの程度日本語のサイトを持っているかが気になる。ごく適当に調べた限りでは、

・中国社会科学院日本研究所(中国)

http://www.cass.net.cn/chinese/s30_rbs/japanese/

・東北師範大学日本研究所(中国)

http://web.nenu.edu.cn/ribensuo/ribensuoriwenzhuye.htm

・ハーバード大学ライシャワー日本研究所(アメリカ)

http://www.fas.harvard.edu/~rijs/

2005-03-05(Sat):

調査・研究・展示を目的とした団体や機関、つまりは研究所や学会、博物館や美術館、あるいは図書館や文書館が発行している学術系のメールマガジン(メールニュースと称しているものを含む)がかなりある。しかし、これはわかりやすい、これは読みやすい、これはおもしろい、これは役に立つというものは数少ない。逆にこれは問題があるのではないか、と思う事例もある。メールマガジンの発行者の一人としては、なんとかしたい状況だ。

そこで、以下を提案したい。

<学術系メールマガジンML開設のご案内>

研究所や学会、博物館や美術館、図書館や文書館でメールマガジンの編集・発行を実際に担当している方々で相互に意見交換や事例紹介ができるメーリングリストをつくろう。

主宰:岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集兼発行人)

主宰者サイト:http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/

・開設目的

2005-03-04(Fri):

近々刊行と聞くだけでワクワクする本がある。

・『ウェブログの心理学』(山下清美・川浦康至・川上善郎・三浦麻子著、NTT出版、2310円)

http://www.nttpub.co.jp/vbook/list/detail/0149.html

すでに、著者の方々のブログでふれられているし、ほうぼうで話題のようなので、ご存知の方も多いだろうが、目次を掲げておこう。

第一章 インターネット時代のコミュニケーション

・コミュニケーションの公開化と個人化

・インターネットのコミュニケーション的特質

・ホームページをもつということ

・ホームページの読み手であること

第二章 コミュニティに見るウェブログの歴史

・ウェブログ草創期はいつをさすのか

・登録型リンク集コミュニティに見るウェブログ草創期とその発展

・アンテナ系コミュニティに見るブログ・ツール文化の原型

2005-03-03(Thu):

もう募集を終了しているのだが、独立行政法人国立健康・栄養研究所が「インターネットと栄養のわかる臨時職員」を募集していた。要項が「コンピュータが得意で、HTMLがある程度わかり、かつ栄養関係の知識のある方を募集しています。インターネットで情報を探すのである程度の英語力は必要。実際に、栄養研関連の全サイトを維持管理する健康栄養情報・教育研究部で、専門職の手伝いをする技術補助員。あくまで補助ですので、最初は必要なスキルがなくてもかまいません。ただし、覚えていただくことが条件です。(HTML及びファイルメーカーデータベース、基本的なLINUX、MacOSXの操作)」というもの。各機関の方針だとは思うが、情報発信について研究者を中心にするのではなく、専門の総合職・事務職を置くべき時期ではないだろうか。雇用期間の有期・無期に関わらず、相当の地位と待遇を用意して、人材の確保と育成に取り組もうという機関はないのだろうか。批判を覚悟でいうが、研究者一人の雇用を失ってでも、情報発信担当の専門職員の予算を確保すべきだと思う。

・「インターネットと栄養のわかる臨時職員1名」(2005-02-23)

2005-03-02(Wed):

労働政策研究・研修機構のコラムに、本多則惠「インターネット調査法についての一問一答」が掲載されている。先日、新聞でも報道されていた「インターネット調査は社会調査に利用できるか」という実験調査による検証結果について、調査にあたった同機構の本多則惠さんが一問一答形式で詳細を解説している。多大な経費をかけて調査を行った以上、また謝礼の有無に関わらずモニターの手を煩わせた以上、このように調査結果を継続的に社会に発信していく取り組みは当然行われるべきだと思うが、実践できているところは少ない。その意味で、非常に知的な誠実さにあふれた取り組みだと思う。なお、この調査に対する追試や別の方法での分析を行えるように、調査結果の個票データ(調査の質問に対して回答者が実際にどのように回答したかがわかるデータ)を近日中に公開する予定という。これもすばらしい。個票データの公開の意義については、本誌でも小笠原盛浩さん(当時、郵政研究所情報通信システム研究室研究官)に「個票データ公開の意義と方法」を寄稿していただいたことがある(本誌第036号、1999-07-25)。また個票データの公開事例としては、東京大学SSJデータ・アーカイブなどがある。その他の事例は、東京大学SSJデータ・アーカイブのリンク集に詳しい。

2005-03-01(Tue):

とある政府系法人の情報提供事業に関する委員会に出席。年に数回の催しだが、法人の方々は常に改善に意欲的で、意見を申し上げる方としては気が抜けないという非常に良い緊張感がある。何人もの委員から出た意見を参考に、着実に事業が改善されていることを実感する。他の政府系法人にもぜひみならってほしい姿勢だ。

2005-02-28(Mon):

小笠原盛浩さんに会う。小笠原さんには、「個票データ公開の意義と方法」を寄稿していただいたことがある(本誌第036号、1999-07-25)。もう5年半も前のことだ。以来一度お目にかかりたいと思っていたが、ようやく実現した。

・小笠原盛浩さん

http://www.isics.u-tokyo.ac.jp/~hasimoto/ogasawarasan2.htm

・「個票データ公開の意義と方法」(本誌第036号、1999-07-25)

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/036.html

2005-02-27(Sun):

雑誌「日本語学」287(2004年12月号、明治書院)の内容が「特集 地理学と日本語研究」であったことを、岩井洋さんのブログ「岩井洋の百嘩字転(ひゃっかじてん)」から知る。大西拓一郎さんの「地理情報システム(GIS)を利用した日本語研究」、福嶋秩子さんの「最近の世界の言語地理学」など、関心をそそられる記事が載っているようだ。不覚。いままで気づかなかった。知っていれば、とっくに入手していたし、メールマガジンでも紹介したのに……。明治書院の方、もしこれを読むことがあれば、ぜひ「日本語学」の目次を配信するメールマガジンの発行を検討していたほしい。先行例としては、たとえば、大修館書店の雑誌「月刊言語」編集部よるメールマガジン「げんごろう」がある。

なお、大西拓一郎さんは「方言の宇宙」、福嶋秩子さんは「言語地理学のへや」というサイトを公開している。

・「日本語学」287(2004年12月号)

http://www.meijishoin.co.jp/search/detail.php?book_id=1550