編集日誌

2006-02-04(Sat): 政治談話録音のインターネット公開を望む

年始早々の1月6日に国立国会図書館から、「「賀屋興宣政治談話録音」および「市川房枝政治談話録音」の公開(利用提供開始)について」というお知らせが出ている。政治談話録音とは、1961年から1987年まで、戦前・戦中・戦後の政治史に関して計10人にヒアリングした録音資料のことだ。原則的に録音から10年が経過すると、カセットテープと、テープから文字起こしをした「談話速記録」が公開される。今回、公開されたのは、第1次近衛文麿内閣と東条英機内閣で蔵相を務めた故・賀屋興宣さんと、婦人運動を起こし、後に参議院議員を務めた故・市川房枝さんの談話である。

さて、思うのだが、カセットテープと文字起こしをした「談話速記録」は国立国会図書館の東京本館憲政資料室で公開されるということだが、これこそインターネットで公開してもらえないだろうか。もはや歴史上の人物であるだけに、肉声を聞ける音声ファイルが公開されていると相当インパクトがあるはずだ。また、インターネットでの公開は一部にとどめ、DVDやCDにして販売できないだろうか。さまざまな制約があることは容易に想像できるが、ぜひ検討してほしい。

2006-01-31(Tue): ワーキングペーパーとディスカッションペーパーの違いとは

専門家の方々からすると、きわめて初歩的な質問で恐縮だが、「ワーキングペーパー」と「ディスカッションペーパー」は同じもの? 違うもの? それぞれどういう意味だろう。

真剣な疑問です。ご存知の方、教えてください。

2006-02-01(Wed): 「インターネット入試の現状と課題」のその後

読者の方からメールをいただく。第114号(2001-11-06)と第076号(2000-09-25)に掲載した「インターネット入試の現状と課題」の続きをご希望という。いっとき非常に関心を持って調べたテーマだが、その後の追加レポートをするにはいたっていない。関心の薄れや多忙さということも理由の一つだろうが、なによりも最近ではインターネット入試というものを新たにみかけないのだ。新たな実施校がないのか、それとも世間の関心を呼ばなくなり、目にする機会がないのか、どちらだろうか。少し調べてみたが、第114号の「インターネット入試の現状と課題」(2002年度版)で紹介して以降、新たな実施校は実はほとんどないのではないか。みつかったのは、聖心ウルスラ学園短期大学だけである。他に新たな実施校はみあたらない。むしろ、これからは第114号に書いたように、

インターネット入試を導入している各校には、受験生のプライバシーに配慮しつつ、試験の実施状況から合格者の入学から卒業までの状況を把握すること、そしてその情報を広く公開していくことが望まれる。公開された情報を元に制度のあり方が研究者によって検討され、また受験生自身を含めた市民の評価にさらされてこそ、インターネット入試はその存在意義を語れるようになる。

2006-02-02(Thu): 国立国会図書館、独立行政法人化構想に接して

産経新聞のスクープ(?)。「国会図書館、独法化へ 自民行革本部、国会改革の目玉に」という記事が出る。詳細は記事を参照してほしいが、自民党行政改革推進本部が、2008年度を目途に国立国会図書館を独立行政法人化することを求める方針を決めたという。報道によれば、「政府の公務員総人件費削減に合わせたもので、行政機関よりも遅れている国会(立法機関)の改革を進めるための目玉に位置づける」とのことだが、まさに目玉としてねらわれた印象を受ける。

ところで、記事では、「国会図書館の本来業務は、国会議員の立法、調査活動の補佐」とし、「資料の収集、整理や一般への閲覧などの司書業務」や関西館、国際子ども図書館の運営、そして電子化事業を「副業」と扱っている。しかし、国立国会図書館法ではその第二条に

「国立国会図書館は、図書及びその他の図書館資料を蒐集し、国会議員の職務の遂行に資するとともに、行政及び司法の各部門に対し、更に日本国民に対し、この法律に規定する図書館奉仕を提供することを目的とする」

2006-02-03(Fri): 喜びを感じさせる発想 ?Under the Blue Sky

昭和女子大学がUnder the Blue Skyというサイトを公開していることを知る。「昭和女子大学内に限らず多くの方々に、暗いニュースが日々飛び交うなか少しでも喜びを感じてもらいたい」という目的で企画されたもので、絵本やスクリーンセーバー、壁紙やペーパークラフトを公開している。公開は2003年とずいぶん前のことだ。このようなサイトの存在を今日まで知らなかったとは……。不明を恥じるばかり。

・Under the Blue

http://www.swu.ac.jp/bluesky/

・昭和女子大学

http://www.swu.ac.jp/

2006-01-30(Mon):

自分の経歴に次のように書いている。

1998年12月?1999年5月:サイバースペース・ジャパン株式会社。専門ガイド型の検索エンジン「iNET Guide」の立ち上げに参画。「学術へのWeb利用」の設置を提案し、自身ガイドを担当。

このサイバースペース・ジャパン株式会社(略称CSJ)が別の会社と経営統合するという。この経営統合によって、日本で最初にディレクトリ型の検索エンジンをはじめたサイバースペース・ジャパン(CSJ)の名が消える。サイバースペース・ジャパン(CSJ)でインターネットにより深く関わるようになった自分にとって、今回の経営統合と社名の消失は大きな衝撃だ。寂しさを感じるが、一スタッフの立場に過ぎないものの、サイバースペース・ジャパン(CSJ)という企業に関われたことをいまは喜びたい。そして同社の代表取締役である細江治己さんに感謝したい。

・ACADEMIC RESOURCE GUIDE - ヘルプ(基本情報、経歴、業績)

2006-01-29(Sun): 執筆佳境

本の執筆が佳境。ほぼ完了。一箇所だけ、いまだにつまずいているところがあるが、ここは保留しつつ残りを片付け終わる。出版社と最終調整に入れるところまで来たようだ。

まだ未確定な要素もありますが、今春を目標に刊行の予定です。版元は築地書館。価格は現在検討中ですが、著者としてはなるべく廉価を目指します。ページ数は200から250くらいの見込みです。

研究者が個人サイトをつくる際の手引きとなるようなものをと考えて書きました。版元である築地書館からは、インターネットでの事前・事後のプロモーションについて了解を得ているので、内容の一部公開や目次の紹介などに今後取り組んでいく予定です。大学で講義をお持ちの方、来年度の講義計画を立てる際には、参考図書としてご検討ください。図書館にお勤めの方、来年度の選書計画を立てる際には、ぜひ購入の手配をお願いします。

・築地書館

http://www.tsukiji-shokan.co.jp/

2006-01-28(Sat): ウェブアーカイブの本を書きたい

まだ一冊目を書き終わっていないところでこういう話はどうかと思うが、最近ウェブアーカイブに大きな関心を持っている。新書一冊くらいのボリュームで本にしてみたい。関心を持っていただける出版社の方、ご連絡ください。

・Internet Archive

http://www.archive.org/

2006-01-27(Fri): 新潟大学の学長選挙が訴訟に発展

新潟大学の学長選挙がたいへんなことになっているようだ。学長選の結果をめぐってついに訴訟にまで発展している。しかし、学長を選任した学長選考会議も、決定の無効確認を求めて提訴した教授グループも、サイトを持っていない。こういうときこそ、当事者の生の声を聞きたいのだが……。

・「新潟大学長選巡って提訴」(読売新聞、2006-01-27)

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20060127wm06.htm

・新潟大学

http://www.niigata-u.ac.jp/

・新潟大学職員組合

http://www.ne.jp/asahi/niigata-u/union/

2006-01-26(Thu): 公開シンポジウム「デジタル時代における図書館の変革 ?課題と展望?」にパネリストとして参加

国立国会図書館の公開シンポジウム「デジタル時代における図書館の変革 ?課題と展望?」にパネリストとして参加。時間が限られていたこともあり、パネルディスカッションとしては聴衆の方々の期待を満たすものではなかったかもしれない。わざわざお運びいただいた方々にはパネリストの一人としてお詫びしたい。

さて、前半部では3人の方々が講演してくださったのだが、個人的には英国図書館長のリン・ブリンドリーさんによる「新しい情報環境における英国図書館の挑戦」が非常に印象的だった。折りしも先週、ロンドンで英国図書館を訪れたばかりであっただけに、お話の一つひとつが実際に自分が目にした場所で行なわれていることを実感し、強い印象が残った。

・公開シンポジウム「デジタル時代における図書館の変革 ?課題と展望?」

http://www.ndl.go.jp/jp/sym/

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

・英国図書館