編集日誌

2006-04-14(Fri): 教員BLOGは成功するか

信州大学人文学部が教員BLOGを始めている。信州大学人文学部のサイトの一部に全教員分のブログが設けられており、それを人文学部のサイトで一覧できるようになっている。面白い試みだが、いまのところブログに書き込みをしている教員は少ない。はたしてこのしかけは成功するだろうか。

最初のハードルはインターネットでの発信に積極的ではない教員をどう参加させていくかだろう。対策としては、最初は共通の議論の土俵をつくることが挙げられるのではないか? 新入生を迎える春先らしく、「人文学とは何か?」、「私の勧める一冊の本」といったテーマで全教員がブログに書き込むようにし、その後、他の教員のブログに対してコメントやトラックバックで言及していく。この経験を一回積めば、あとは自然発生的に学部教員で共有するブログとして成長していくのではないか。もちろん、細かい条件を考え出すと、同時に様々なフォローアップの取り組みが必要となるだろうが。

ともあれ、興味深い試みである。ぜひ、成功させてほしい。

・信州大学人文学部教員BLOG

2006-04-15(Sat): 最近読んだ本

最近は仕事関係ばかり。

・『Web2.0 BOOK』(小川浩・後藤康成著、インプレス、1890円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844322265/arg-22/

・『「みんなの意見」は案外正しい』(ジェームズ・スロウィッキー著、角川書店、1680円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047915068/arg-22/

2006-04-16(Sun): 廣井脩さん(災害情報学)、死去(59歳)

夕方に朝刊を開いて衝撃的な訃報をみる。廣井脩さん、死去。享年59歳。

数年前から体調を崩していたとはまったく知らなかった。政府関係の委員会の仕事をはじめ、活発なご活動ぶりを拝見していただけにショックが大きい。

廣井さんは、訃報の多くがふれている日本災害情報学会の設立だけでなく、自身、廣井研究室のサイトを公開し、ここで数多くの資料を発信してきた。最近でこそ、東京大学大学院情報学環・学際情報学府にも個人サイトを公開する研究者が増えてきたが、廣井さんは、前身である旧社会情報研究所時代から個人サイトでの活動にも積極的に取り組んでいた。廣井研究室の一コーナーである災害情報資料室をのぞけば、その発信内容の質量に驚かされることだろう。

あらためていうまでもなく早すぎる死である。いまはただ廣井さんのこれまでの活動にお礼を申し上げたい。

・廣井研究室

http://www.hiroi.isics.u-tokyo.ac.jp/

・日本災害情報学会

2006-04-09(Sun): ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) のロゴデザイン

ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) のロゴを創りたい。

しかし、私にはデザインセンスというものがない。相当幼い頃の話だが、保育園の保母さんに「この子は将来美術で才能を発揮しますよ」とよく言われたらしい。思えば、確かに幼児期は才能を発揮していたものだ。確かに、図画工作は相当得意で、明らかに同年代の子どもに比して突出していた。だが、いまにして思えば、あれは費やした時間の差だったのだ。

親の仕事の都合上、私は生後1ヶ月で保育園デビュー。以来小学校に入学するまで一貫して保育園で過ごした。そして、これまた親の仕事の都合上、保育園には誰よりもも早く行き、そして誰よりも遅く帰った。思うに1日の半分を保育園で過ごしていたのではないか(普通は8時半くらいに登園して、17時くらいに親が迎えに来だす)。

2006-04-08(Sat): ACADEMIC RESOURCE GUIDEのRSS

ACADEMIC RESOURCE GUIDEのブログではRSS(Really Simple Syndication / Rich Site Summary)を配信している。RSSリーダーでこのRSSを活用している方もいるだろう。しかし、もう少し活用の仕方があるのではないか、と思っている。

たとえば、国立国会図書館のNDLデジタルアーカイブポータルではデジタルアーカイブ関連ニュースのコーナーで、このRSSを活用している。使っていただいている側としてはうれしい利用法だ。

さて、同じようなことが、たとえば大学図書館のサイトでできないだろうか。様々な大学図書館のサイトをみていると、ACADEMIC RESOURCE GUIDEを情報源にしてニュース欄を作成している例がある。情報源や出典として本誌を明記している図書館もあれば、していない図書館もある。リンクしてくれているところもあれば、してくれていないところもある。しかし、いまはこの問題はどうでもいい。

2006-04-07(Fri): 利用されるデジタルアーカイブ

デジタルアーカイブはほうぼうで構築・公開はされるものの、利用・活用は決して活発ではない。が、京都新聞が伝えるように、なかばビジネスとして成功しているケースもある。記事中では詳しくふれられていないが、京都国際文化交流財団が運営するデジタルアーカイブの活用例といえるだろう。

・「二条城「松鷹図」複製を設置 京都御池中の新校舎に」(京都新聞、2006-03-23)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006032300093&genre=F1&area=K1C

・京都国際文化交流財団

http://www.kyo-bunka.or.jp/

2006-04-06(Thu): 日本図書館協会の遅すぎる見解

日本図書館協会が3月16日に「国立国会図書館に独立法人化はなじまない ?日本図書館協会見解?」を出していたことを知る。なにもないよりはましだが、この対応は遅すぎる。一連の流れを時系列でまとめると次のようになる。

2006-02-01:

・自民党行政改革推進本部、国立国会図書館の独立行政法人化を求める方針を仮決定

2006-02-02:

・産経新聞、「国会図書館、独法化へ 自民行革本部、国会改革の目玉に」を掲載

・以降、インターネット上での議論活発化

2006-02-10:

・自民党行政改革推進本部、国立国会図書館の独立行政法人化を含む「国会事務局改革に関する提言」を承認

・国立国会図書館、「国立国会図書館の役割について」記者発表、同内容の文書をサイトで公開

・以降、新聞各紙一斉に報道

2006-03-16:

・日本図書館協会、「国立国会図書館に独立法人化はなじまない ?日本図書館協会見解?」を発表

一ヶ月以上経って発せられる見解がどれほどの意味を持つというのだろうか。

2006-04-06(Thu): ”A Rolling Stone Gathers No Moss.”を訪ねて

別途詳細をレポートしたいが、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーがリニューアルした(2006-04-04)。明治時代の書籍が大幅に増加されたというので、安藤邦男さんの「英語のことわざ教訓事典」を参考に、"A Rolling Stone Gathers No Moss."の日本での初出となる書籍を探してみた。

『一語千金』(1888年)と『和漢泰西俚諺集』(1890年)で発見。

転石ハ苔を生ぜず

あらためて近代デジタルライブラリーの威力を実感する。10年前はおよそ考えもしなかったことが、いまやできてしまう。だが、同時に課題も感じる。やはり、本文を全文検索できるようにしてほしい。

・英語のことわざ教訓事典

http://www2.starcat.ne.jp/~kuniando/

・『一語千金』(1888年)

2006-04-03(Mon): 働くということ ?A Rolling Stone Gathers No Moss.

就職して働いている人を社会人というのは好きではない。働いていようがいまいが、だれもが社会を構成する一員である。だれもが社会人ではないか。働いている人という意味では、職業人という言い方がふさわしい。

さて、一浪しているので満23歳で働き出している。つまり、今年で職業人生活が10年目になる。来し方をふとふりかえってみる。

1997年3月:国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。

1997年4月?1998年3月:株式会社教育開発研究所。「教職研修増刊号」「教職研修」の編集を担当。

1998年4月?1999年4月:フリーランス。学術論文の翻訳、英和辞典の校正、出版社サイトの構築・運営、学会開催の請負等を担当。この頃の代表的な仕事に『外国語になった日本語の事典』(加藤秀俊、熊倉功夫編著、岩波書店、1999年)、『NEW斎藤和英大辞典』(斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編、1999年)、「宗教と社会」学会第7回学術大会(1999-06-12?1999-06-13、於・国際基督教大学)がある。この間にACADEMIC RESOURCE GUIDEを創刊(1998-07-11)。

2006-04-04(Tue): 気になる記者さん ?増田覚さん@INTERNET Watch

IT系のニュースサイト「INTERNET Watch」で、「JST、湯川秀樹のノーベル賞受賞論文などを電子アーカイブ化して無料公開」(2006-03-24)、「東大、第一次大戦期のプロパガンダポスターをアーカイブ化して一般公開」(2006-04-04)と、最近相次いでインターネットの学術利用に関する記事が掲載されている。署名をみると記者は増田覚さん。同誌編集部の方らしい。

過去の執筆記事を調べてみると、「慶應大DMC機構、中国と韓国の大学に活動拠点」(2006-03-13)や「ソフトバンク、ネット活用したサイバー大学設立へ?福岡市が特区申請」(2006-01-30)といった記事も執筆している。

この分野専門というわけではないようだが、これくらいしっかりとした記事を書く記者の方はこれまでいなかったように思う。増田さんの今後ますますの活躍を期待したい。

・「東大、第一次大戦期のプロパガンダポスターをアーカイブ化して一般公開」(INTERNET Watch、2006-04-04)