編集日誌

2006-05-08(Mon): MIT OCW騒動と講義の著作権

MITのオープンコースウェア(OCW)サイトで公開されていた画像が中国人コミュニティーを傷つけるものと批判を受け、サイトが一時的に閉鎖されたという。「反中画像、米MITがサイト一時閉鎖」として朝日新聞が伝えている。MITが声明を出しているので、詳しいことはそちらに譲りたい。

さて、同じような事態が起きた場合、日本のいくつかの大学が公開しているOCWサイトでは、どのような対応をとるのだろうか。そして、このような事態を想定して、あらかじめ講義資料の作成者である教員となんらかの合意をつくっているのだろうか。

気になるのは、OCWサイトでの講義資料の公開にあたって、著作権をどのように定めているかだ。特にOCWサイトで講義資料を公開する権利(公衆送信権)は大学と教員のどちらが持つと定めているのだろうか。いや、そもそもOCW以前の問題として、日本の大学では講義資料の著作権は大学に属するものと定めているのだろうか、教員に属するものと定めているのだろうか。大学の教員や職員の方々、ご教示ください。

・「反中画像、米MITがサイト一時閉鎖」(朝日新聞、2006-05-08)

2006-05-09(Tue): メモ:読みたい本

『メタデータ技術とセマンティックウェブ』(曽根原登・赤埴淳一・岸上順一著、東京電機大学出版局、3045円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4501540605/arg-22/

『大学図書館の理論と実践(2)』(日本私立大学協会大学図書館研修委員会編、日本私立大学協会、5775円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4841903895/arg-22/

『情報源と情報サービス』(木本幸子著、大学教育出版、1575円)

2006-05-03(Wed): 憲法記念日に寄せて

相変わらず議論が盛んだ。定番のサイトを紹介しつつ、ACADEMIC RESOURCE GUIDEとしては、帝国議会会議録検索システムを推したい。今年の3月にデータが追加され、大日本帝国憲法の改正と日本国憲法の討議が行われた第90回帝国議会の会議録が公開されている。改憲、護憲、論憲、創憲、いずれも結構だが、1946年6月から1946年10月まで、当時の帝国議会で交わされた議論は知っておきたい。

・日本国憲法の誕生

http://www.ndl.go.jp/constitution/

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

・衆議院日本国憲法に関する調査特別委員会

2006-05-04(Thu): 海洋研究開発機構の経験者採用

独立行政法人海洋研究開発機構が事務系職員(総合職)の経験者採用を始めた。様々な職種で募集がかかっているが、「機構活動の普及・広報や社会貢献事業の企画・実施等」を行う広報職も募集されている。

・独立行政法人海洋研究開発機構事務系職員(総合職)経験者採用募集要項

http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/JINJI/2006/jimu04.html

・独立行政法人海洋研究開発機構

http://www.jamstec.go.jp/

2006-05-05(Fri): 外部からのアクセス数

産業技術総合研究所のサイトで感心する工夫をみつけた。第2期研究戦略のページで、そのページへのアクセス数を明示し、「産業界、大学、公的機関から大きな関心をいただいています」と記している。現在は、2005年4月から2006年4月末までの期間で183,522。この数字が、「産業界、大学、公的機関から大きな関心」を示すものとは言い切れないが、どうあっても単調となりがちな内容のページに変化を与えている。

・第2期研究戦略

http://www.aist.go.jp/aist_j/information/strategy.html

・産業技術総合研究所

http://www.aist.go.jp/

2006-04-26(Wed): 続・教員ブログ

2006-04-14(Fri)の編集日誌「教員BLOGは成功するか」の続き。その後、気になって他の教員ブログの事例を少し調べてみた。

・2006-04-14(Fri)の編集日誌「教員BLOGは成功するか」

http://d.hatena.ne.jp/arg/20060417/1145205291

その前にここでいう教員ブログを定義しておこう。ここで話題にしているのは大学の研究者が個人で公開しているブログではなく、大学や学部の単位で取り組み、複数の教員を書き手としているブログである。

さて、教員ブログを探してみたところ、5つみつかった。これらに先日話題にした信州大学人文学部教員BLOGを加えると、次のようになる。

・京女倶楽部 - 教員Blog(京都女子大学)

https://www2.kyoto-wu.ac.jp/club/blog-kyoin/

2006-04-27(Thu): ブログ「地球を、開けよう。」に国際交流基金情報センター(JFIC)の紹介記事

国際交流基金の若手職員によるブログ「地球を、開けよう。」に4月にリニューアルオープンした国際交流基金情報センター(JFIC)の紹介記事が載っている。堅苦しい説明でなくてよい。

JFIC攻略法 その1☆ ―JFICはこう活用しよう! 活動紹介編―

http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20060419/p1

JFIC攻略法 その2☆ ―JFICはこう活用しよう! ライブラリー編―

http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20060420/p1

JFIC攻略法 その3☆ ―JFICはこう活用しよう! コモンズ編―

2006-04-28(Fri): 出版契約に関する実態調査の調査結果

日本書籍出版協会が「出版契約に関する実態調査 調査結果」を公開している。あくまで出版社側の意見ではあるが、興味深い。特に著作物のデジタル化とインターネットでの公開に出版社がどれほど神経質になっているかがみてとれる。

契約に定めた事項であれば、もちろん出版社の権利は尊重される必要があるが、出版社には権利を盾にするばかりではなく、デジタル化とインターネットでの公開を望む著者が多い根本的な理由を考えてほしいと思う。著者はやはり自分の書いたものを多くの読者に届けたいと思うだろう。その著者の願いを出版社はどのように実現できるのか。空想・夢想のレベルであってもよい。出版業界には後ろ向きな愚痴ではなく、著者が夢をみれるような未来像を語ってほしい。

・出版契約に関する実態調査 調査結果【PDF】

http://www.jbpa.or.jp/keiyaku-jittai.pdf

・日本書籍出版協会

2006-04-29(Sat): 学長の個人サイト

今春、福島大学の学長に今野順夫さんが就任した。今野順夫さんは長らくご自身の個人サイトを運営してきている。学長就任後は以前にも増してご多忙と思うが、個人サイトは閉鎖されることなく続いているのをみて一安心した。

さて、学長や総長といった大学トップの地位にある方で個人サイトを持っている方はどれくらいいるのだろうか? 素朴な疑問が湧きあがってくる。すぐ思い浮かぶのは、京都大学総長の尾池和夫さんだ。地震学者として長らく個人サイトを公開されているが、総長就任後もサイトは継続している。他に学長としてのサイトではなく、一人の研究者としての個人サイトをつくっている方はいるだろうか? ご存知の方、お教えください。

学長の個人サイトをこうやって話題にするのは、軽い懸念があるからだ。学長・総長の重責を考えれば、個人として軽々しい行動はすべきではない、と周囲からいさめられ、あるいは自ら気遣い、個人サイトを閉鎖してしまう方がいるのではないか、と。

・福島大学労働法研究室のホームページ(今野順夫さん)

2006-04-30(Sun): 個人ホームページを持つ最高齢研究者は?(4)

これまで3回、日誌でこの話題を続けてきた。前回、個人ホームページを持つ最高齢の研究者は鈴木成文さん(1927年生まれ、79歳)と記したが、中山研一の刑法学ブログを活発に記している中山研一さんも1927年生まれの79歳という。また、ご本人が直接書き込みをしてるわけではないようだが、激高老人のぶろぐを公開している作田啓一さんは1922年生まれの84歳。

作田啓一さん(1922年生まれ、84歳)

http://gekko.air-nifty.com/

鈴木成文さん(1927年生まれ、79歳)

http://www.s-suzuki.com/

中山研一さん(1927年生まれ、79歳)

http://knakayam.exblog.jp/

柳父章さん(1928年生まれ、78歳)