編集日誌

2005-06-06(Mon):

何度か、指摘はしたのだが特に見直しということにはならないようなので、ここで再度指摘しておこう。大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)の「e-DAWN」というメールマガジンがある。編集・発行は、財団法人大阪府男女共同参画推進財団。このメールマガジンの末尾に「このメールマガジンは(財)大阪府男女共同参画推進財団の著作物です。引用、転載にあたっては当財団までご連絡ください」という但し書きがあるのだが、そもそも引用は誰もが自由に行える権利である。著作権法にはこう記されている。

「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない」(第32条)。

連絡を求めることは自由といえば自由ではあるが、義務にはできない。さらに連絡を求めること自体が引用を望む人を萎縮させる可能性があるので好ましいことではない。ドーンセンターの方々はどのようにお考えだろうか。個人的には、ドーンセンターを長年応援してきた者だけに、このようなナンセンスなしきたりを改めないままであることは本当に残念だ。

2005-06-07(Tue):

・『学術論文の技法【新訂版】』(斉藤孝・西岡達裕著、日本エディタースクール出版部、1575円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4888883521/arg-22

を読了。インターネットの利用についてふれた改訂版。しかし、まさかこの本がインターネットを扱うようになるとは……。驚かされる。ただし、インターネットの利用に関する部分については特記するほどのことはない。

2005-06-08(Wed):

季刊「本とコンピュータ」の終刊号が届く。最後のテーマは「はじまりの本、おわりの本。」。内容についてはいずれあらためてコメントしたい。ここでは終刊について一言だけ。ありきたりだが、感慨深い。個人的な話になるが、季刊「本とコンピュータ」が創刊された1997年は、私が大学を出て編集者になった年だ。斜陽産業といわれていることを十分にしりながら出版業界に入った私にとって、就職一年目の初夏に手にとった創刊号は、ずいぶんとまぶしい存在だった。だが、徐々にそのときの一種の興奮は徐々に冷めていく。それは私自身が出版業界に見切りをつけつつあったことによるところが大きい。だが、一部には、断片的に目撃した季刊「本とコンピュータ」のつくられ方への幻滅もあった。端的にいえば、人脈に依存した取材姿勢が端々に感じられたということだろうか。私は、これは、季刊「本とコンピュータ」の一貫した課題であったと思う。少なくとも私の場合、毎号毎号、書き手とその内容が読めてしまうようになるまで、そう時間はかからなかった。8年に渡る発行期間で、季刊「本とコンピュータ」は、どれだけの書き手を見い出し、送り出せただろうか。私の評価は厳しい。季刊「本とコンピュータ」から、さして書き手を送り出せなかったことは、季刊誌とはいえ雑誌という媒体としてはよいことではなかったとだろう。

2005-06-09(Thu):

最近読み終えた本。

・「オーマイニュースの挑戦」(呉連鎬著、大畑竜次、大畑正姫翻訳、太田出版、1890円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872339304/arg-22

韓国のインターネット新聞「オーマイニュース」の創刊・創業者による一種の回顧録。少し前に流行したIT創業者の立志伝や自伝よりもはるかに示唆的。

2005-06-10(Fri):

ネット時代のジャーナリズムという国際シンポジウムがあったらしい。知らなかった。こういう情報をもれなく手にしたいものだが、どのような方法があるだろう。

・「ネット時代のジャーナリズム:国際シンポの詳報第1回」(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050610org00m300126000c.html

2005-06-11(Sat):

本誌でも何度か紹介してきた神戸大学附属図書館震災文庫の活動を当事者の一人がまとめた書籍が刊行されたという。早速購入。

・『阪神・淡路大震災と図書館活動 神戸大学「震災文庫」の挑戦』(稲葉洋子著、人と情報を結ぶWEプロデュース発行、西日本出版社発売、1050円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490190809X/arg-22

・神戸大学附属図書館震災文庫

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/

・神戸大学附属図書館

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/

2005-06-12(Sun):

数日前にふれた「ネット時代のジャーナリズムという国際シンポジウム」だが、主催者の一つが、甲南大学知的通信情報研究所。存在を知らなかった。オープン・リサーチ・センターの一つらしい。オープン・リサーチ・センターについても一度よく調べたいものだ。

・甲南大学知的通信情報研究所

http://www.iict.konan-u.ac.jp/

2005-06-14(Tue):

富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学が統合されるという(2005-10-01)。3大学はいずれも国立大学法人。常々、指摘してきていることだが、統合に際して各校が公開してきたサイト、たとえば、富山医科薬科大学の民族薬物データベースを維持してほしい。

・富山大学

http://www.toyama-u.ac.jp/

・富山医科薬科大学

http://www.toyama-mpu.ac.jp/

・高岡短期大学

http://www.takaoka-nc.ac.jp/

・(新)富山大学情報

http://sindaihp.toyama-u.ac.jp/

2005-06-15(Wed):

富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学の統合の話だが、その際、21世紀COEの扱いはどうなるのだろうか。新大学に引き継がれるのだろうか。

・東洋の知に立脚した個の医療の創生(富山医科薬科大学)

http://www.toyama-mpu.ac.jp/gd/ao/COE/

2005-06-16(Thu):

直前のお知らせになりますが、この週末に開催される第14回大図研オープンカレッジで講演します。演題は、「大学図書館のホームページを設計しよう ?OPACを中心に」。詳細は以下の案内をご覧ください。

・第14回大図研オープンカレッジ

http://www.daitoken.com/events/events.html#doc

・大学図書館問題研究会

http://www.daitoken.com/