編集日誌

2005-02-27(Sun):

雑誌「日本語学」287(2004年12月号、明治書院)の内容が「特集 地理学と日本語研究」であったことを、岩井洋さんのブログ「岩井洋の百嘩字転(ひゃっかじてん)」から知る。大西拓一郎さんの「地理情報システム(GIS)を利用した日本語研究」、福嶋秩子さんの「最近の世界の言語地理学」など、関心をそそられる記事が載っているようだ。不覚。いままで気づかなかった。知っていれば、とっくに入手していたし、メールマガジンでも紹介したのに……。明治書院の方、もしこれを読むことがあれば、ぜひ「日本語学」の目次を配信するメールマガジンの発行を検討していたほしい。先行例としては、たとえば、大修館書店の雑誌「月刊言語」編集部よるメールマガジン「げんごろう」がある。

なお、大西拓一郎さんは「方言の宇宙」、福嶋秩子さんは「言語地理学のへや」というサイトを公開している。

・「日本語学」287(2004年12月号)

http://www.meijishoin.co.jp/search/detail.php?book_id=1550

2005-02-26(Sat):

ロボット型検索エンジン全盛に時代にあり、またブログの急速な普及もあり、かつてのようなリンク集が減ってきていないだろうか。だが、特定の観点でサイトを収集し、それらを並べ替えたり、解説文をつけたり、といった形で編集されたリストの意味はなくなってしまったのだろうか。大学関係者からしばしば学生のレポートが検索エンジンでみつけたものの切り貼りばかりで深刻な問題だ、という話をよく聞く。だが、検索エンジンではない別の手段を提供する、たとえば優れたリンク集を提供するという努力はなされているのだろうか。学生は合理的だ。検索エンジンの精度に負けない内容のリンク集を教員が提供すれば、そちらに飛びつくのではないだろうか。

2005-02-25(Fri):

創価大学の中野毅ゼミによる「In Memoriam: Dr Bryan Wilson ブライアン・ウイルソン先生の思い出」をみて、何年も前に次のようなこと書いた記憶がよみがえった。やや長いが引用しよう。

最近、早川庄八氏(日本古代史)という尊敬する歴史学者の死に遭遇しました。その著書を通して一方的に敬意を抱いていた一読者に過ぎない編集子ですが、氏の死にはやはり大きなショックを受けました。しかし、編集子にさらに大きなショックを与えたのは、通常の訃報欄のみという早川氏の逝去に対する新聞の扱い方でした。残念でもあり、また遺憾でもありますが、これが現在の日本における学術研究の位置づけなのでしょう。このような状況のなかにあって、唯一の救いだったのが早川氏がこの春まで在職していた名古屋大学日本史学研究室が、WWW上でいち早く早川氏の逝去を告げたことでした<http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/~nihonshi/hayakawa.html>。WWWの利用に積極的な同研究室の面目躍如の観がありました。この一件を通して、良質なObituary pageの必要性をあらためて感じる秋の日々です。

2005-02-24(Thu):

立教大学図書館がサイトのトップページにOPAC(蔵書検索)の検索キーワードの入力欄を設けている。「立教大学図書館からのお知らせ」によれば、すでに約1年前(2004-05-19)からこうしていたようだ。これは非常によい工夫だと思う。

・立教大学図書館

http://opac.rikkyo.ac.jp/

・立教大学図書館からのお知らせ

http://opac.rikkyo.ac.jp/rireki.html

大学図書館のサイトは、全方位への(学外者を含む)広報と学内者向けのサービスと二つの役割がある。このことは、3年前に東北大学附属図書館がトップページのデザインを変更したときに気づかされた。そのときの編集日誌でこう書いている。

2003-03-21(Fri):

2005-02-23(Wed):

立教大学アジア地域研究所が他機関のイベント情報を公開している。自分のところに集まる情報をこうやって幅広く公開するというのは実によいこと。

・立教大学アジア地域研究所

http://www.rikkyo.ne.jp/grp/ajiken/

2005-02-22(Tue):

新着・新発見リソースに掲載する時期を逸してしまったサイトをいくつかまとめて紹介。

・東京外国語大学多文化コミュニティ教育支援室

http://www.tufs.ac.jp/is/circle/t_shien/

・丹青研究所

http://www.museum.or.jp/tanseiken/

・日経デジタルコア シンクタンク最新情報

http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/thinktank/

・新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル

2005-02-21(Mon):

最近、「MyLibrary」という利用者一人ひとりがサービス内容をカスタマイズできる機能が、大学図書館で相次いで導入されている。一度実際に画面をみて操作してみたいのだが、大学図書館の方、ご協力いただけないだろうか。

以下は導入事例。

・東北大学

http://www.library.tohoku.ac.jp/mylibrary/

・京都大学

http://my.kulib.kyoto-u.ac.jp/

・東京女子大学

http://library.twcu.ac.jp/mylibrary/

・立命館大学

2005-02-20(Sun):

榧野潤さんの「職業相談に役立つツール開発を目指して」を読む。労働政策研究・研修機構の研究員による現在開発に取り組んでいるツールの紹介。全体像が明確ではないのが残念だが、こういった事前の情報提供はうれしい。

・榧野潤「職業相談に役立つツール開発を目指して」

http://www.jil.go.jp/column/bn/colum027.html

・労働政策研究・研修機構

http://www.jil.go.jp/

2005-02-19(Sat):

総務省情報通信政策研究所が情報通信メールニュース(試行版)を創刊するというので、申し込んだのだが、「データ管理に漢字でのフルネームが必要にな」るということで漢字で氏名を伝えるよう返信があった。これはおかしい。なぜ氏名(まして漢字で)とメールアドレスをセットにして提供しなくてはいけないのだろう。データ管理上、必要となる理由もわからない。それよりも情報通信政策研究所は万一こうやって収集した個人情報が流出した際のリスクを真剣に考えているのだろうか。氏名とメールアドレスがセットで流出すれば、特にインターネットで氏名を公開していない人は、第三者に自分を特定されかねない。情報通信政策研究所のプライバシーポリシーによれば、「収集された情報は、管理責任者を決めて適正に管理」するという。だが、完璧な管理などありえない。流出という最悪の事態が起こりうるという前提に立てば、本来必要のない情報は受け取らないことが情報管理の基本である。「IT戦略・情報通信政策に資する調査研究に積極的に取り組む」研究所にはあるまじき不見識ぶりだ(情報通信政策研究所の概要 ― 概要・組織)。通信政策研究所には再考を求める旨を返信したが、さてどうなるだろうか。

2005-02-18(Fri):

国立天文台には、報道関係者を対象にメールか、ファックスで「天文学の研究成果の記者発表をはじめ国立天文台が行う各種事業等の案内」をしてくれるサービスがある。これは一般に開放してほしい。あるいは一般向けのメール配信をしてほしい。国立天文台の情報発信の姿勢には感心することが多いだけに改善してほしい点だ。

もう一つ残念な点がある。「国立天文台のページについて」の「リンクについてのお願い」に、「国立天文台ページへのリンクはご自由にお張りくださって構いませんが、リンク後に、***@nao.ac.jp宛にご一報ください」とある(***は筆者による)。リンクする側の自由と責任を損なう文言なので、見直すべきだろう。

・報道機関各位宛リリース配信に関して

http://www.nao.ac.jp/pio/press.html

・リンクについてのお願い