810号(2020-08-10、4079部)

ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)の810号(2020-08-10、4079部)を発行しました。

主な記事は、

〇お誘い「築100年の京町家を使った鍵屋荘がリニューアル-学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ『京都建築』レジデンスの会員を募集」

〇お知らせ「【初心者向け】図書館総合展公式企画「図書館員のためのオンライン会議参加講座」Powered by Code4Lib JAPAN」

○連載『「対話」と「思考」のための図書館 〜人・情報・社会をつなぐ〜』第10回(嶋田学)

○新連載「ネット情報の海に溺れないための学び方入門」第4回(梅澤貴典)

○LRG編集部から
-「ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第31号、発売中」
 ・巻頭言「新体制の始動」
-LRGのFacebookページから
 ・【8/10(月・祝)の前に「図書館とコミュニティ」を再び問う】
 ・【平賀研也さんの最新論考「情報技術を基盤とした『Library3.0』の実装」】
 ・【都道府県立図書館はどのような防災減災研修を行ってきたのか】
 ・【時代の先を見るということ-「ニューノーマル」の再発見】
 ・【連載「伊藤大貴の視点・論点」のこれまで】
 ・【猪谷千香の図書館エスノグラフィーの掲載一覧】
 ・【実は連載以外の特別寄稿もあります-猪谷千香さんの取材記事】

○【毎週更新】各地のプロジェクトから-真庭市、琴浦町、宇部市の各プロジェクトが登場
○イベントカレンダー

○活動の予定と報告

○編集日誌
 -『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)のFacebookページの分析
 -紫波町のオガール祭りへ
 -長野入り
                             など、7日分

○奥付

*

1998-07-11創刊                     ISSN 1881-381X
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      ◆◇◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG) ◆◇◆
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         Science, Internet, Computer and …

       2020-08-10発行   ‡No.810‡   4079部発行

 -本日開催:これからの公共について考えるための対話シリーズ第3回-

 “Ask not what the net can do for you
                 -ask what you can do for the net.”

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〇お誘い「築100年の京町家を使った鍵屋荘がリニューアル-学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ『京都建築』レジデンスの会員を募集」

〇お知らせ「【初心者向け】図書館総合展公式企画「図書館員のためのオンライン会議参加講座」Powered by Code4Lib JAPAN」

○連載『「対話」と「思考」のための図書館 〜人・情報・社会をつなぐ〜』第10回(嶋田学)

○新連載「ネット情報の海に溺れないための学び方入門」第4回(梅澤貴典)

○LRG編集部から
-「ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第31号、発売中」
 ・巻頭言「新体制の始動」
-LRGのFacebookページから
 ・【8/10(月・祝)の前に「図書館とコミュニティ」を再び問う】
 ・【平賀研也さんの最新論考「情報技術を基盤とした『Library3.0』の実装」】
 ・【都道府県立図書館はどのような防災減災研修を行ってきたのか】
 ・【時代の先を見るということ-「ニューノーマル」の再発見】
 ・【連載「伊藤大貴の視点・論点」のこれまで】
 ・【猪谷千香の図書館エスノグラフィーの掲載一覧】
 ・【実は連載以外の特別寄稿もあります-猪谷千香さんの取材記事】

○【毎週更新】各地のプロジェクトから-真庭市、琴浦町、宇部市の各プロジェクトが登場
○イベントカレンダー

○活動の予定と報告

○編集日誌
 -『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)のFacebookページの分析
 -紫波町のオガール祭りへ
 -長野入り
                             など、7日分

○奥付

~~~~~~~~~~~~~~~<販売中>~~~~~~~~~~~~~~~

           本誌編集長・岡本真の最新著

           『未来の図書館、はじめます』
           (青弓社、2018年、1980円)

   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4787200690/arg-22/

~~~~~~~~~~~~~~~<実施中>~~~~~~~~~~~~~~~

      「まちのチカラを引き出したPPPアワード 2020」

           https://nkbp.jp/37ix12L

「新・公民連携最前線」(日経BP)では、人口20万人未満の自治体における
「健康・福祉」「賑わいづくり」「SDGs」の3テーマに関する公民連携の事業
について、それぞれの先進的な取り組みを表彰します(応募〆切:2020年7月31日)。

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 ◆ お誘い ◆ - Science, Internet, Computer and …
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「築100年の京町家を使った鍵屋荘がリニューアル-学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ『京都建築』レジデンスの会員を募集」

本誌編集兼発行人である岡本真らの個人的なプロジェクトとして、築100年以上の京町家を使った「京都建築」レジデンス・鍵屋荘の運営を開始します。

鍵屋荘は従来、来訪型シェアハウスとしてアカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)の補助を得て有志で運営してきたものです。

・来訪型シェアハウス「鍵屋荘」整備・運営事業(2012年度~2019年度)
https://arg-corp.jp/projects/kagiyaso/

会員の利用形態の変化等を踏まえて、このたび運営の目的と形態をリニューアルし、同時にプロジェクトの実施主体を岡本と清田陽司の体制に変更しました。

新しい運営目的は、冒頭に掲げたように「学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ『京都建築』レジデンス」の実現です。鍵屋荘は築100年以上かつ珍しい長屋造りの京町家で、西山夘三の名著『日本のすまい』にも登場する重要な建物です。

今回のリニューアルでは、鍵屋荘のこの物件としての歴史ある特性を最大限に尊重し、京都で建築を学ぶ若手・中堅世代の住居を中心機能とします。運営アドバイザーに京都大学で建築学を講じる神吉紀世子さんを個人の立場として迎え、京都で建築を学ぶという生活に「学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ」という研究スタイルを導入します。

また、このような取り組みに関心があり、鍵屋荘で「学びながら暮らし、暮らしながら学ぶ」居住者と交流を図りながら、一定の範囲で本物件を利用できる会員を募集します。ご関心のある方は以下の注意事項をよくお読みいただき、下記のフォームよりお申込みください。

運営者と居住会員*1での話し合いを踏まえ、会員候補となった方々にのみ折り返し連絡します。その後、オンライン、ないしはオフラインでの相互面談等を行います。最終的には双方の一致をもって、会員として受け入れます。

<物件情報>
・場所:京都市営地下鉄「五条駅」至近、徒歩3分
・施設:木造、2階建、4室(各4.5畳程度)
・設備:バス・トイレ改装済み、空調・キッチンあり、インターネット回線は自己負担

<募集内容(全体で8口程度)/9月からの利用開始前提>
・団体会員:月額1万円/団体としての会議利用*2を想定
・個人会員:月額1万円/個人としての宿泊利用*3を想定

なお、あくまで居住会員の都合がつく範囲での利用に限られます。言うなれば、団体会員は隣人として、個人会員は旅人として受け入れてもらう*4というスタンスでの利用とお考えください。

*1:居住会員:「京都建築」レジデンスの趣旨にあう居住者。現在は京都大学にて建築を研究する男子大学院生2名。
*2:会議利用:1室(4.5畳)のみ利用可能。
*3:宿泊利用:1室(4.5畳)のみ利用可能。同伴者は別途料金が必要。
*4:サービスを利用するという意識の場合は確実にミスマッチとなります。

・「京都建築」レジデンス・鍵屋荘第2期会員申込フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScLY4hUZ-r19co3IiIrT55UVaZxdPZY…

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 ◆ お知らせ ◆ - Science, Internet, Computer and …
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【初心者向け】図書館総合展公式企画「図書館員のためのオンライン会議参加講座」Powered by Code4Lib JAPAN

あちこちでオンライン開催のセミナー、勉強会などが開催されていますが、一方で、「オンライン会議への参加のしかたがよくわからない」「慣れないので何となく不安」といったお声もあちこちで耳にします。

今年の図書館総合展は初めてオンライン開催となりました。
ぜひ、この機会にオンライン会議ツールの使い方をマスターして、With コロナの状況でも学びを深めていけるようになりましょう。

Code4Lib JAPANでは、8月16日(日)・17日(月)の両日に、図書館総合展の公式企画として、オンライン会議を実際に体験し、自信をもって図書館総合展ほかのセミナーに参加していただけるようになるチュートリアル講座を開催します。

まったくの初心者の方でも、ご安心ください!
最初はうまくいかなくても、電話なども活用して、うまくいくよう丁寧にサポートいたします。そして、うまくいかないことも含めての練習ですので、焦らずに一緒にやってみましょう。

【図書館員のためのオンライン会議参加講座】

開催形態:以下の3回でオンライン開催、各回90分程度(複数回の参加も可能)
・2020年8月16日(日)14:00-15:30
・2020年8月17日(月)14:00-15:30
・2020年8月17日(月)19:00-20:30

主な内容:
・オンライン会議ツールZoomのインストール、接続方法
・基本的な使い方(音声、ビデオのオン・オフ)
・画面共有、チャット
・安全にオンライン会議を使うための基礎知識
・その他、参加者の方々のご質問、ご要望に応じて、お役に立つ内容をご案内予定です

ご準備いただくもの:
・メールアドレス(この参加申込の受付に必要です)
・インターネットに接続できる設備(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)
 ※一般的なスマートフォンでも大丈夫です
 ※職場や自宅のインターネット回線の不具合に備え、携帯電話回線もあるとより安心です
 ※接続に不安のある方は、電話もご準備ください(Zoomにつながらない場合のサポート用)

参加費:無料

申込: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdu8LnUJfHJdRpy4uSFKiHVXTGRXlyF…
主催:Code4Lib JAPAN http://www.code4lib.jp/
後援:図書館総合展運営委員会

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 ◆ 連載 ◆ - Science, Internet, Computer and …
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『「対話」と「思考」のための図書館 〜人・情報・社会をつなぐ〜』第10回

                        嶋田学(奈良大学教授)

図書館が人々に差し出すべきものは単なる「情報提供」ではなく「ものがたり」である、と鈴木均*1は言う。そして、一人ひとりの「ものがたり」という「意味の流れ」を生み出し、息づかせることを助けるのが図書館の仕事、司書の使命である、と鈴木は言う。
そして、その「ものがたり」は、コミュニティにおいて共有され、共感を得るとき、私たちの「ものがたり」としてコミュニティの構成要素の一つとして加わることになる。

さて、ここで私たち(「私たち」と、読者のみなさんを含めたある種のコミュニティとして語ることを許されたい)が検討すべきことは、「私」の「ものがたり」とは何か、あるいは「私たち」の「ものがたり」とは何かという問題である。
この問題を考えるに際して、鈴木は明晰な補助線として「意味の流れ」という言葉を差し出している。鈴木の言う「意味」とは何であろうか。そして、その「流れ」とはどのような表象であろうか。

私の理解はこうだ。まず意味とは、「交換不可能」なものとしての存在感を示すものとして規定することができる。たとえば、「私」という存在の「意味」と言うとき、それは、「私」という存在の「内容」の表象であり、それは唯一無二のものである。「私」の意味を体現できるのは、「私」しか存在しない。
しかし仮に、「私」という存在の「価値」と言ってみる。すると、交換可能ものとしてのイメージが浮かび上がる。卑近な例としては、私の存在価値は「労働」というものに置き換えられ、労働力は市場で交換されている*2。

さて、私にとっての「ものがたり」つまり私にとっての「意味の流れ」というとき、それは交換不可能な「私」という存在に感受され認識されるあらゆる表象の「流れ」ということになる。ここで「流れ」とは、意味内容の連なりというようにも理解できるし、「時間の経過」という解釈も可能である。
「私」によって感受される様々な表象は、別の誰かが経験する表象とまったく別の心象として存在する。たとえば、「大腸がんの治療方法についての本を読みたい」という要望が持つ、「私」と誰か(他者)の意図やその背景、事情はまったく同じではない。「私」の職業や家族構成、家計の事情、遺伝特性や病歴、大腸がんに対する予備知識、死生観等、「私」と「大腸がん」という主題分野との関係性は多様に考えられる。

このような場合、一般的な図書館員の取るべき態度として、プライバシーに配慮しつつ、質問者の要望を出来るだけ満たせるようレファレンスインタビューを試みる。
「大腸がんの治療方法」について、入門的な情報が必要なのか、あるいはすでに一定の医師とのコミュニケーションの中で病態についての知識があり、医師の説明を確認したり補足したりする程度の内容をまで求めているのかを探る。
そうして、一定の資料を過不足なく提供して「情報提供」という業務は完了することになる。しかし、本当の意味での「私」が必要とする「意味の流れ」としての「ものがたり」は、そこで紡がれたであろうか。

図書館が「ものがたり」を提供する手段は本だけではない。人と人との出会いを提供することで、新しいコミュニティを創出することもできる。紫波町立図書館の手塚美希は言う。「リンゴ農家さんだったら、リンゴ生産部会の人たちとしかつながりがないんです。そこに図書館が介在すると、業種や地域の縛りがないので、(中略)いろいろな方たちを呼べるんです」。
このコメントは、図書館がテーマ設定をした「こんびりカフェ」に多様な分野の若手農家を誘い込み、対話を促すことで交流を生み出し、図書館広場でマルシェを開催するなどの活動に発展した様子を紹介するものである*3。

その人の生きるという営みに意味を出現させること。それが「意味の流れ」としての「ものがたり」を「私」が図書館という「場」で生成することの内実である。このことが、「私」と「他者」との間の相互理解として現れたならば、これは「私たち」の「ものがたり」となるのである。
その「ものがたり」は、「私たち」によって形成されるコミュニティを産み出すのである。これが、鈴木均の言う、図書館が紡ぎ出す「ものがたり」ということ、そして図書館で生成される「コミュニティ」というものへの私なりの回答である。

*1:鈴木均、浦安市立図書館司書。2018年5月6日歿。
*2:マルクス経済学における「労働の二重性」という観点から考えれば、「使用価値」を生み出す「具体的有用労働」だけでなく、「価値」を生み出す「抽象的人間労働」という側面もあり、単純に交換可能なものとして「価値」を論ずることには限界があることを承知している。
*3:「特別収録 第67回 長野県図書館大会 第一分科会 公共図書館の可能性 : 図書館を通した公共圏・コミュニティづくり」『LRG = ライブラリー・リソース・ガイド』第22号, 2018,p.43

[筆者の横顔]

嶋田学(しまだ・まなぶ)1987年大阪府豊中市立図書館、1998年滋賀県旧永源寺町図書館準備室、2005年から東近江市立図書館での勤務の傍ら、2009年同志社大学政策学部嘱託講師の兼業などを経て、2011年瀬戸内市の新図書館開設準備室長。2016年から瀬戸内市民図書館館長。2019年から現職。著書に『図書館・まち育て・デモクラシー -瀬戸内市民図書館で考えたこと-』(青弓社)、『図書館サービス概論』(共著、ミネルヴァ書房、2018年)など。

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[編集部から]

嶋田さんが登壇する対話イベントの開催が本日8月10日(月・祝)に開催されます。

【Web配信】これからの公共について考えるための対話シリーズ第3回「“みんな”が紡ぐものがたり:図書館・まち・デモクラシー」
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/now/news/futurelibnagano_200810….

対談は対面での実施ですが、参加はオンラインでとなりますので、上記リンク先で詳細をご確認ください。なお、パブリックビューイング会場が設けられています。

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      「ネット情報の海に溺れないための学び方入門」

   第4回:「『鬼に金棒』の図書館活用術(その2)事典と辞書」

                       梅澤貴典(中央大学職員)

課題を探究するにあたって、本を探したり、主張を決めて論じ始める前に、「そもそも自分の認識が間違っていたり、偏っていたり、古びていないか」を疑ってみることが大切です。

まずは、テーマとなる言葉そのものについて調べてみましょう。たとえば「TPP(環太平洋パートナーシップ)」は、読む本や論文・記事によって言葉の定義は変わらなくても、その筆者が「自動車産業のように関税がなくなり輸出が増えて得をする人」であったり、あるいは逆に「農業従事者のように海外からモノが安く流入しては困る人」であったりすると、「是か非か」の論調は真逆になります。
そのため、いきなり特定の本や論文を読むと、その主張に影響されてしまう可能性があり、背景を含めて中立的に理解する必要があるのです。

調べごとはネットで検索する人がほとんどですが、そこまでは誰もがたどり着きます。ライバル達が「概要さえ分かればOK」とする中、その先のもう一歩を踏み出すための選択肢をどれだけ多く持てるかで、得られる知識の質と量は変わってきます。

ネットで検索した結果の上位には、たいていフリー百科事典であるウィキペディアが表示されますが、その情報は真偽に責任を問えないので、そのままレポートや企画書には使えません。しかし、従来の百科事典には無かった画期的な長所を持つ情報源であることは、無視できません。まず、非常にマニアックな項目までも無限に載せられる「網羅性」があります。さらに、紙面(字数)の制約なくどこまでも掘り下げて記述できる「詳細さ」も圧倒的です。
しかし、これらの長所はいずれも情報の「量」に過ぎず、いっぽうの「質」つまり信頼性については、「誰でも編集できる」という特性上、どうしても玉石混交になっています。ただし「中立的な観点に基づき」「可能な限り検証可能で信頼できる出典を明記する」という方針があるため、それを遵守している記事ならば、記された出典から(少し遠回りではありますが)一次(オリジナル)情報にたどり着けます。
量の差よりも決定的なウィキペディアの長所は、常に情報が更新されて新陳代謝し、その履歴までたどれることです。

印刷物は、書き直すことができません。かつて筆者が小学校で行った探究的学習の出前授業で、児童たちに百科事典を開いて見せたところ、たまたま「ソビエト連邦」のページだったことがあります。発行日を見ると1974年で、40年以上も前の事典だったのです。いくら発行当時は信頼性が高くとも、これでは「埃をかぶった」イメージは否めません。しかし、全30巻で30万円近くする百科事典は頻繁には買い替えられず、購入する資料の選択は図書館の難しい課題となっています。

そうなると、理想的なのは「信頼性があり、かつ新陳代謝する」情報源です。そこで、出版社が有償で責任を持ち、しかも内容を更新し続ける、オンライン百科事典が登場しました。たとえば『ジャパンナレッジ』は百科事典や国語・外国語の辞典に加え『情報・知識 imidas』『現代用語の基礎知識』や『会社四季報』等、70以上の情報源を搭載しています。もちろん個人ならば有料ですが、契約している図書館も多く、来館者は無料で利用可能です。
また、オンラインで一般に公開された事典・辞書も増えています。無料で使える代わりに広告が表示されますが、出版社の事典・辞書をデータベース化したものならば、その信頼性は変わりません。筆者は、いつも「より適切な言い方」を探して、オンラインの類語辞典(シソーラス)を使っています。

ところで、ウィキペディアの網羅性を長所として書きましたが、先ほど比較したのは、あくまでも総合的な百科事典のみであって、図書館には各分野の事典・辞書が無数にあり、それぞれの特性により膨大な専門的知識を得ることができます。
たとえば「人という漢字は、人と人とが支えあって成り立っている」という通説がありますが、これを疑ってみましょう(こうした美しいエピソードは、つい人に話したくなるのが人情なので、特に学校の先生は要注意です)。さっそく『漢字の成り立ち辞典』(東京堂出版)を見てみると、その字形は「横向きに立った人を描いた図形(象形文字)」とあり、説明図を見ると複数ではなく一人の姿であり、この説はあっさり覆ってしまいました。

別の例として、同じ意味でも地方によって言葉は変わりますが、『全国方言一覧辞典』(学研プラス)は1語1ページで全都道府県別の一覧表が示され、謝罪の言葉「すみません」は、石川県では「カンニンシテクレ」、福井県では「カンニンシトクンネーノ」、そして、なぜか遠く離れた千葉県で「カンニンシタイヨ」とあり、分布や変遷の背景を含めて興味が尽きません。
これを自力で調べるとたいへんな労力がかかるうえに、誤った情報を排除できません。専門事典は、方言ならば言語地理学などの専門家が監修し、読み手を考えて一覧化して編集されているので、はるかに効率的です。

「知らないことは探せない」という場合もあります。たとえば『世界の民族衣装図鑑』(文化学園服飾博物館)の情報を個人で集めようとしても、各国名と「民族衣装」でキーワード検索して得られる情報は、そもそも日本語で発信されたものに限られ、質・量ともに心許ないものです。外国人が「kimono」で検索してどの程度の情報が得られるかを想像してみると、その国の文化や言葉に加えて、当該分野の基礎知識がなければ、こうした体系的な資料は作つくれないことに気づくでしょう。

以上はあくまでも例ですが、それぞれの興味・感心や職種に応じて多種多様な分野の事典・辞書があるので、ぜひ手に取ってみてください。ただし、専門性が高いと大量生産ができないために高額となり、数万円することも珍しくありません。たとえ1冊3千円としても、100冊を揃えるには30万円かかります。
ですが、図書館ならばその何十倍も揃っています。1館の蔵書には限界がありますが、『辞書の図書館」(駿河台出版社)収録の本に限っても、9,811冊あります。中には、目を疑うようなマニアックな分野もあり、外国で発刊されたものを含めればさらに増えます。このように、個人で集めるには限界のある専門的資料を一堂に会させるのも、図書館の役割の一つなのです。

[筆者の横顔]

梅澤貴典(うめざわ・たかのり)1997年から現職。2001~2008年理工学部図書館で電子図書館化と学術情報リテラシー教育を担当。2013年度から都留文科大学非常勤講師を兼任(「アカデミック・スキルズ」・「図書館情報技術論」担当)。2012~2016年東京農業大学大学院非常勤講師(「情報処理・文献検索」担当)。主な論文は「オープンアクセス時代の学術情報リテラシー教育担当者に求められるスキル」 (『大学図書館研究』 (105) 2017年)等。

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 ◆ LRG編集部から ◆ - Science, Internet, Computer and …
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   「ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第31号、発売中」

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第31号を刊行しました。今回は制作体制を刷新し、ゲストエディターによる初の責任編集を導入しています。特集は「図書館からLibraryへ」。これからの「図書館」を思索し、行動するうえで欠かせない一冊になります。

刊行を記念して、巻頭言を転載します。

            巻頭言「新体制の始動」

前号で予告したように、新たな編集・制作体制で『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)第31号をお届けします。

今回から「記憶や未来に残るものづくりを目指すプロダクションチーム」である株式会社ボイズ(voids)のみなさんが制作にあたります。これに伴い、デザインもさまざまな点で変化しています。わかりやすく変わった部分もあれば、ふとした瞬間に気づく変化もあることでしょう。ぜひ、その変化とそこに秘められた意味を探すことも含めて、本誌をお楽しみください。

ちなみにvoidsの仕事は非常に多岐にわたっており、公式サイトを見ていくと、この仕事もvoidsだったのかと気づくものがあるかもしれません。事実、私もその経験をした一人です。

voids 公式サイト:http://voids.jp/

もう一つ、今号からの新たな変化があります。こちらも前号でも予告しましたが、「ゲストエディター」の導入です。今回の特集「図書館からLibraryへ」は、この問いの提出も含めて、ゲストエディターである福島幸宏さん(東京大学)の責任編集によるものです。多様なテーマを繰り広げながら、まだまだ深めていく必要がある問いではありますが、今回の特集がそのきっかけの一つになりましょう。

現在は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の話題で持ちきりです。疫病という古くて新しい大きな課題の登場をまえに、いま私たちに何ができるのかを考える日々がつづきます。そのような非日常的な日常の日々において、本誌から発する問いが一人ひとりの思考と行動につながっていけばと願っています。

本誌編集兼発行人 岡本 真

◆巻頭言 新体制の始動[岡本真(arg)]

◆特集 図書館からLibraryへ[責任編集:福島幸宏(東京大学大学院情報学環)]
・特集にあたって[福島幸宏]
・特集論考:図書館機能の再定置[福島幸宏]
・付録資料:デジタルアーカイブ環境下での図書館機能の再定置
・実践報告:記憶から記録へ 大阪市立図書館における「思い出のこし」事業[相宗大督(大阪市立図書館/日本図書館協会認定司書)]
・総括鼎談:「地域資料」を超えて 図書館からLibraryへ[田村俊作(慶應義塾大学名誉教授)、福島幸宏、相宗大督]

◆司書名鑑 第26回 相宗大督(大阪市立図書館/日本図書館協会認定司書)
・付録資料:地方自治の変化を背景とした、公共図書館と議会図書室のあり方に関する考察

◆連載 島ではじめる未来の図書館 番外編:島それぞれの図書館(男木島)[田中輝美]

◆連載 猪谷千香の図書館エスノグラフィー 第12回:コロナ禍で否応なく再編される世界のなかで、図書館は変わるのか/変われるのか[猪谷千香]

◆連載 伊藤大貴の視点・論点 第9回:ビジネスのあり方もチャンスも大きく変わったすべてがリセットされたアフターコロナの世界[伊藤大貴]

◆連載 かたつむりは電子図書館の夢を見るか LRG 編 第14回:図書館で新規利用登録するのはどんなタイミング?そのまま利用者は定着するの?定着する人としない人の違いは?調べてみました![佐藤翔]

◆連載マンガ ここが変だよ地方行政 第5回:バーチャル議員[小田理恵子]

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)業務実績 定期報告
STAFF VOICE
次号予告

・販売元リンク:
https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/

            「LRGのFacebookページから」

ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)では2020年4月からFacebookページでの情報発信を強化しています。ぜひ、この機会にFacebookページもご覧ください。この1週間に発信した記事の一覧です。

・ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)Facebookページ
https://www.facebook.com/LRGjp/
【8/10(月・祝)の前に「図書館とコミュニティ」を再び問う】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2862889163815269
【平賀研也さんの最新論考「情報技術を基盤とした『Library3.0』の実装」】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2863338930436959
【都道府県立図書館はどのような防災減災研修を行ってきたのか】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2868280399942812
【時代の先を見るということ-「ニューノーマル」の再発見】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2870008499770002
【連載「伊藤大貴の視点・論点」のこれまで】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2870041956433323
【猪谷千香の図書館エスノグラフィーの掲載一覧】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2875248175912701
【実は連載以外の特別寄稿もあります-猪谷千香さんの取材記事】
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/2879064792197706

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 ◆ 各地のプロジェクトから ◆ - Science, Internet, Computer and …
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アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)は日本各地で公共・民間施設の計画・整備に関する事業に携わっています。

現在、関係している事業のうち、情報公開が可能なプロジェクトについて、日本各地での現状を随時お知らせしていきます。なお、弊社の売上が税金に由来する案件は原則的に受託の事実や事業の内容を公共コミュニケーションの一環として、ここで公開していきます。

【東川町】(北海道)
東川町複合交流施設せんとぴゅあII図書機能運営スタッフサービスデザイン研修に関する委託業務

東川町は「写真の町」として知られています。特に、1994年から開催されている、全国高等学校写真選手権大会(通称「写真甲子園」)は、写真に青春を捧げる全国の高校生たちの目標となっています。2017年に、『写真甲子園 0.5秒の夏』という作品で映画化もされたことで、「写真の町」東川町はさらに広く知られるようになりました。
東川町複合交流施設せんとぴゅあI、IIも、「写真文化首都の拠点として多様な文化の発信と人々の交流を創出します」というコンセプトを掲げています。町や施設のコンセプトに対して、図書館がいかに貢献できるのか、機能、サービスからあらためて考えていこうというのが、このプロジェクトなのです。(李)

・映画『写真甲子園 0.5秒の夏』公式サイト
https://town.higashikawa.hokkaido.jp/syakoumovie/
・東川町
https://town.higashikawa.hokkaido.jp/
・東川町複合交流施設せんとぴゅあII図書機能運営スタッフサービスデザイン研修に関する委託業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/06/16/higashikawa/

【黒石市】(青森県)
黒石市立図書館整備設計業務

先週半ばに定例会議があったのですが、コロナ感染拡大の状況を踏まえ、一部メンバーは現地参加、一部メンバーはオンライン参加という形になりました。
とはいえ、重要なポイントについては互いに正面から向き合った議論もでき、この先への期待がますます大きくなりました。とはいえ、早く現地にうかがいたいものです。(岡本)

・黒石市 – 黒石市立図書館整備について
http://www.city.kuroishi.aomori.jp/shisei/keikaku/shiritsu-toshokan.html
・黒石市立図書館整備設計業務プロポーザル(公募型)で最優秀者に選定(協力会社として参画)
https://arg-corp.jp/2020/07/08/kuroishi/

[New!]【富谷市】(宮城県)
富谷市民図書館整備資金調達、管理運営計画策定及び設計プロセス策定支援業務

いま富谷市複合施設整備基本方針策定及び民間活力導入可能性検討業務委託の公募プロポーザルが行われています。なお、弊社は現在の契約がある以上、仁義という観点からもこのプロポーザルには参加していません。
ここはむしろどのような事業者が受託し、協業していくことになるかを注目しつつ、楽しみにしています。弊社の経験からしても「民間活力導入可能性」は非常に二面性のある業務だけに、弊社としても責任をもって見届け支えていきます。(岡本)

・「基本方針策定へ提案競技/図書館・道の駅屋内型児童遊戯複合施設整備/富谷市」(建設通信新聞、2020-06-29)
https://www.kensetsunews.com/archives/466924
・富谷市 – 2022年度開館予定!富谷市初の図書館へようこそ
https://www.tomiya-city.miyagi.jp/site/public-library/
・富谷市民図書館整備資金調達、管理運営計画策定及び設計プロセス策定支援業務を継続受託
https://arg-corp.jp/2020/07/27/tomiya-11/

【瑞穂町】(東京都)
瑞穂町図書館改修工事基本計画、基本設計及び実施設計支援業務

テーマ配架のカテゴリーの方向性が決まり、部屋のレイアウトと冊数を調整する作業を行っています。
司書の方からは、部屋の中央に什器を置くことで空間が分断されないか、このカテゴリーはじっくり読む人が多いので奥に配置した方がよい等、普段現場を見ているからこそ気づく指摘があり、私も勉強になることが多いと感じています。(小林)

・瑞穂町図書館
https://www.library.mizuho.tokyo.jp/
・瑞穂町 – 瑞穂町図書館改修工事基本計画、基本設計及び実施設計事業者選定業務に係る公募型プロポーザルの結果について
https://www.town.mizuho.tokyo.jp/jigyousya/001/003/p006834.html

[New!]【小千谷市】(新潟県)
旧小千谷総合病院跡地整備事業官民連携支援業務

本日から小千谷市にうかがっています。この出張中にフィールドワークやフォーカスグループインタビューを実施していきます。コロナの影響でなかなか遠隔地への移動もできなかったため、私はようやく初めて小千谷市に足を踏み入れることができ、とてもうれしいです。感染症予防には十分に注意しつつ、充実した調査にしていきたいます。(有尾)

・小千谷市 – 旧小千谷総合病院跡地整備事業について
https://www.city.ojiya.niigata.jp/soshiki/kensetsu/atochi-1-1.html
・旧小千谷総合病院跡地整備事業官民連携支援業務公募型プロポーザルで受託者として選定
https://arg-corp.jp/2020/07/30/ojiya/

[New!]【真庭市】(岡山県)
真庭市図書館基本計画策定支援業務

契約が完了し、本業務がスタートしました。先週、早速真庭市のみなさんとキックオフ会議を行いました。時節柄、オンライン会議でしたが、先方に古い友人がいることもあって、スムースに意見交換が進みました。
なかなか難しい時期ですが、他のプロジェクトと同様にオンラインも併用しながら、着実に遂行してきます。ちなみに私は父方の祖父が岡山の出なので、岡山の仕事であることに非常にうれしさを感じています。(岡本)

・真庭市図書館基本計画策定支援業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/07/31/maniwa/

【智頭町】(鳥取県)
新智頭図書館設計業務内ワークショップ支援業務

智頭町の女性経営者4人で立ち上げた「智頭やどり木協議会」による「まちやど構想」が動き始めました。「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していく事業」のことで、東京・谷中のモデルがよく知られています。
こうした、まちの資源を活かして、地域全体をよりよくしようという取り組みは素晴らしいと思います。図書館が、「まちやど」のインフォメーションセンターとして支援していけるよう、連携を図っていきたいと思います。(李)

・「鳥取・智頭町で「まちやど」構想、空き家を宿泊施設に」(日本経済新聞、2020-08-07)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62448920X00C20A8LC0000/
・智頭町立智頭図書館
http://www.town.chizu.tottori.jp/library/
・智頭町立智頭図書館Facebookページ
https://www.facebook.com/chizulibrary/
・智頭町
http://www1.town.chizu.tottori.jp/
・智頭町Facebookページ
https://www.facebook.com/chizutown
・新智頭図書館設計業務内ワークショップ支援業務を受託
https://arg-corp.jp/2019/07/18/chizu-5/

[New!]【琴浦町】(鳥取県)
図書館・まなびタウンリニューアル計画策定業務

すでに動き出していますが、琴浦町のプロジェクトについても本コーナーでの情報共有を始めます。8月6日(木)に琴浦町の各部署と弊社の担当者3名をつないでの遠隔会議を行いました。
双方で都合8端末をつないでの会議でしたが、視察結果の共有や月末に予定している「まちの魅力と課題さがしのワークショップ」に向けての準備が円滑に進みました。このワークショップには状況のこれ以上の悪化がなければ、弊社からも2名が参加します。(岡本)

・琴浦町 – 募集【8月30日】図書館・まなびタウンとうはくの未来を考えよう!
http://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2020061200056/
・琴浦町 – 図書館・まなびタウンとうはく~再生、はじまりました~
http://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2020061200063/
・琴浦町の図書館・まなびタウンリニューアル計画策定業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/08/05/kotoura/

【四万十町】(高知県)
四万十町文化的施設整備総合アドバイザリー委託業務

第2回の町民ワークショップの日程が近づいてきました。第2回は8月23日(日)に開催です。第1回は6月に開催されていますがオリエンテーションという形だったのと、対象者が職員であったこともあり、広くまちのみなさんに参加してもらい手を動かしてもらうような形としては今年度最初のワークショップです。
今回はまちの写真を用いたプログラムが予定されており、私もいまから楽しみです。(有尾)

・四万十町 – 【8/23(日)開催】四万十町のまちの記憶を探る~町民協働ワークショップ~
https://www.town.shimanto.lg.jp/life/detail.php?hdnKey=9046
・四万十町 – 「四万十町文化的施設」の整備に向けて
https://www.town.shimanto.lg.jp/life/detail.php?hdnKey=8767
・四万十町文化的施設整備総合アドバイザリー委託業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/06/02/shimanto-town-4/

[New!]【宇部市】(山口県)
宇部市立図書館リニューアル基本構想策定業務

契約も終わり、本業務が本格的に動き出しました。何年か前に初めて宇部市立図書館をふらりと訪れたときのことを思うと、意外な展開に驚きます。とはいえ、感慨に浸っているわけにはいきませんね。
さて、8月29日(土)に第1回市民委員会が開催されます。この委員会は委員を任命・固定するものではなく、委員を人数無制限で募集しています。条件は「宇部市民(通勤、通学を含む)、宇部市出身者、及び宇部市への移住を検討している方」としています。心当たりのある方、ぜひご応募ください。また該当しそうなお知り合いがいらっしゃれば、ぜひこの情報を知らせていただけると幸いです。(岡本)

・宇部市 – 宇部市立図書館リニューアル市民委員会委員募集
https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kyouyou/toshokan/dokushosuishin/riyuar…
・宇部市 – 宇部市立図書館リニューアル基本構想策定業務公募型プロポーザルの選定結果
https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kyouyou/toshokan/riyouannai/senteikeka…
・宇部市立図書館リニューアル基本構想策定業務公募型プロポーザルで受託候補者に選定
https://arg-corp.jp/2020/07/10/ube/

【北九州市】(福岡県)
門司港地域複合公共施設新築工事基本設計業務

先日まとめたワークショップの記録を見返しています。この後、ワークショップでの気づきや発見を可能な部分は設計に反映しつつ、さらにその先の運営に生かしていくためです。
本件に限らず、この仕事をしていて難しさを感じるのは、個々の業務にずっと関わり続けられるとは限らず、実際にはほとんどの仕事ではそのときだけの関わりにならざるを得ないことです。とはいえ、それは仕事の宿命でもあるのでしょう。だからこそ、未来に向けて申し送るべきことは何かをいま一度、問い返しています。(岡本)

・北九州市 – 門司港地域モデルプロジェクト再配置計画(門司港地域複合公共施設基本設計ワークショップ)
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kikaku/25801183.html
・門司港地域複合公共施設新築工事基本設計業務に係る簡易公募型プロポーザルで最優秀者に選定(協力会社として参画)
https://arg-corp.jp/2019/10/03/kitakyushu/

【最近の仕事】

琴浦町の図書館・まなびタウンリニューアル計画策定業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/08/05/kotoura/
https://www.facebook.com/ARGjp/posts/3228876593824607

真庭市図書館基本計画策定支援業務を受託
https://arg-corp.jp/2020/07/31/maniwa/
https://www.facebook.com/ARGjp/posts/3213723282006605

旧小千谷総合病院跡地整備事業官民連携支援業務公募型プロポーザルで受託者として選定
https://arg-corp.jp/2020/07/30/ojiya/
https://www.facebook.com/ARGjp/posts/3211081728937427

なお、上記以外にもこれまで計画・整備に関わった施設のアフターケアや、これから計画・整備を予定している自治体等のご相談に対応しています。ご関心のある方は、下記までお気軽にご連絡ください。

info@arg-corp.jp

また、主に図書館についての私たちの考えは下記サイトをご覧ください。

http://arg-corp.jp/

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   共著『未来の図書館、はじめませんか?』発売中-三刷も、決定!

            岡本真、森旭彦著
    『未来の図書館、はじめませんか?』(青弓社、2014年)
    http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-0053-2
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4787200534/arg-22/

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 ◆ イベントカレンダー ◆ - Science, Internet, Computer and …
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<凡例>
◆編集者独断によるオススメ
◇通常掲載

※新型コロナウィルスによる肺炎等の流行により、イベントの中止・延期やオンライン開催への移行が頻発しています。本欄掲載情報も入念に確認していますが、参加にあたっては必ずご自身で開催の有無等をご確認ください。

◇2020-08-10(Mon)~2020-08-11(Tue):
日本デジタル教科書学会(JSDT)第9回年次大会(京都大会)
オンライン開催
http://kyoto2020.js-dt.jp/

◆2020-08-21(Fri):
「キテンプロジェクト」オンライントークイベント「文化の植樹を目指して〜「キテンプロジェクト」の始動〜」
オンライン開催
https://amane-project.jp/tenjitsukenji/

◇2020-08-24(Mon):
東京文化財研究所 文化財の記録作成とデータベース化に関するハンズオン・セミナー「文化財写真入門-文化財の記録としての写真撮影実践講座」
(於・静岡県/上原美術館)
http://uehara-museum.or.jp/news/2020toubunken_seminar/

◆2020-08-28(Fri):
J-STAGEセミナー「ジャーナルから見た研究データ:研究データ公開の意義」
オンライン開催
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB4/Page1/-char/ja

◇2020-09-01(Tue)~2020-09-03(Thu):
第19回情報科学技術フォーラム(FIT2020)
オンライン開催
https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2020/

◇2020-09-02(Wed)~2020-09-04(Fri):
CEDEC 2020
オンライン開催
https://cedec.cesa.or.jp/

◆2020-09-10(Thu):
デジタルアーカイブ産学官フォーラム(第4回)「ジャパンサーチの挑戦-ポストコロナ社会とデジタルアーカイブ」
オンライン開催
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/

◇2020-09-12(Sat):
アート・ドキュメンテーション学会行事 第3回オンラインイベント「新型コロナ資料の収集」
オンライン開催
https://peatix.com/event/1553834

これ以前以後のイベント情報は下記をご覧ください。
http://www.arg.ne.jp/calendar

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 ◆ 活動の予定と報告 ◆ - Science, Internet, Computer and …
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<凡例>
◆新規、もしくは更新あり
◇既掲載、変更なし

◇2020-08-10(Mon):
【Web配信】これからの公共について考えるための対話シリーズ第3回「“みんな”が紡ぐものがたり:図書館・まち・デモクラシー」(岡本真)
オンライン開催
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/now/news/futurelibnagano_200810….
なお、サテライト会場の設置を募集しています。詳しくは上記リンク先をご覧ください。
◆2020-10-21(Wed):
第15199回JPI特別セミナー「With/Afterコロナで転換期に入る『図書館×まちづくり』~実空間・情報空間の融合と産官学民による共創へ~」(岡本真)
(於・東京都/JPIカンファレンススクエアほか)
https://www.jpi.co.jp/seminar/15199

講義・講演のご依頼をお考えの方、お気軽にご相談ください。

弊社の場合、1)早い者勝ち、2)地方優先だけがルールです。

法人としての活動は、

http://arg-corp.jp/
https://www.facebook.com/ARGjp

をご参照ください。業務発注、歓迎です。各種ご相談に対応いたします。

◇最近の主要業務:
 1.公共施設・商業施設の新設・リニューアル・運営等の計画策定支援
 2.ウェブ技術を中心とした産官学民連携のコーディネート
 3.共同オフィス・シェアハウス等のコミュニティー空間の創造
 4.ウェブコンサルティングや専門的調査の実施代行
 5.ワークショップ等によるアイデア発想・知識創造の支援

なお、本2020年度も総務省の地域情報化アドバイザーの委嘱を受けており、すでに派遣申込が開始されています。岡本の派遣をご希望いただける場合はあらかじめ弊社までご相談ください。なお、すでに7自治体から派遣相談をいただいている状況ですので、ご相談はお早めにお願いします。

・地域情報化アドバイザー派遣制度(ICT人材派遣制度)
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/manager.html
総務省委嘱「地域情報化アドバイザー」を弊社代表の岡本真が拝命、派遣申請の受付も開始
https://arg-corp.jp/2020/04/20/soumu-15/
https://www.facebook.com/ARGjp/posts/2946911492021120/

また、

・地域情報化アドバイザー派遣 過年度優良事例
https://www.applic.or.jp/suemn15lane9s8rn5

に2018年度の優良事例が紹介されています。紹介されている7事例のうち、

◇オープンデータ(デジタルアーカイブ・図書館・地域情報発信)
・大阪市立中央図書館(大阪府)
・津山市立図書館(岡山県)

の2つは岡本が助言を行った事例となりますので、ご参照ください。

~<弊社編集媒体>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ~図書館の未来がわかる、新しいライブラリーマガジン~
   ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)(編集・発行:arg)
       http://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/
          https://www.facebook.com/LRGjp
           https://twitter.com/LRGjp

   ~図書館や教育関係者に向けた新しいニュース紹介メディア~
            リブラボ、更新中
        https://www.facebook.com/LibLabo/

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 ◆ 編集日誌 ◆ - Science, Internet, Computer and …
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◆2020-08-03(Mon): 来客がもたらしてくださる新たな可能性

http://www.arg.ne.jp/node/10267              ⇒ 元記事:

先日のpublicLABセミナーにご参加くださった方が弊社を訪問してくださり、しばし打ち合わせしました。また新たな可能性が広がりそうな話題もあり、楽しいひとときでした。とはいえ、きちんと取り組まなければ、見た目だけ、一瞬の話題性だけで終わってしまいます。話題づくりが目的ではないので、1週間ほど時間をいただき、もう少し深くリサーチをしてから先に進むことになるでしょう。

◆2020-08-04(Tue): まなびの提案書

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10268

これも新規のご相談。とある上場企業でのまなびの仕掛けをどうつくるかという案件。常々、仕掛けを施し、さらには自律的な仕組みができあがっていくことを重視しているのですが、今回はなかなかよいプログラムができたように思います。

◆2020-08-05(Wed): 『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)のFacebookページの分析

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10269

ここ数ヶ月、

・『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)Facebookページ
https://www.facebook.com/LRGjp/

の運用に力を入れています。Facebookでの記事の公開数と公開した記事への各種反応、それと

・ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)
https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/

での売れ行きの変化を分析しているのですが、非常に納得感のあるデータとなっています。この話、ちょっとしたセミナーでも開きたいですね。

◆2020-08-06(Thu): 黒石市と会議

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10270

黒石市プロジェクトの会議でした。今回は青森にいる建築士の仲間たちは現地で、首都圏にいるメンバーは遠隔での参加となりました。

もちろん、遠隔でも会議は成立するのですが、なにぶんプロジェクトの出だしの時期です。もっともっと現地調査も行いたく、早く現地に行ける日が来るよう祈るばかりです。

◆2020-08-07(Fri): 紫波町のオガール祭りへ

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10271

紫波町へ。ビアフェスは中止となりましたが、それでも行きます。

・オガール祭り
https://www.facebook.com/ogalfestival/

オガールの魅力、特にオガール祭りの魅力はこのタイミングで一気にさまざまな方々と会えることです。旧知の方々との再会や、どうせここで会うからと互いに話していた相手とのクイックな打ち合わせ等、ここに来なければ、何日も何週間もかかる用件が一気に進みました。そして、例年と同じく素晴らしい新たな出会いにも恵まれました。

紫波町の、オガールのみなさんに感謝。

◆2020-08-08(Sat): 帰京

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10272

もう1日、オガール祭りに参加したいところではあるのですが、明日長野に行く都合上、今回はここで吉良げ帰京です。しかし、たった半日でも同志と思える方々と過ごす時間を持つと、一気に癒され、励まされますね。明日からも頑張ります。

◆2020-08-09(Sun): 長野入り

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/10273

【Web配信】これからの公共について考えるための対話シリーズ第3回「“みんな”が紡ぐものがたり:図書館・まち・デモクラシー」
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/now/news/futurelibnagano_200810….

のため、長野入り。非常に楽しみな対話の場が始まります。最近、図書館関係者のまなびの安易さや幼稚さに正直辟易としているのですが、まなぶことが目的化してしまっている、どうしょうもない風潮に一石を投じます。

             岡本真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集長

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ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)[ARG-810]2020年08月10日(週刊)
【発行者】アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)
【編集者】岡本 真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集部
【発行地】〒231-0012 横浜市中区相生町3-61泰生ビル さくらWORKS<関内>407
ISSN 】1881-381X
【E-Mail】info [&] arg-corp.jp [&] を@に置き換えてください。
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