2006-02-04(Sat): 政治談話録音のインターネット公開を望む

年始早々の1月6日に国立国会図書館から、「「賀屋興宣政治談話録音」および「市川房枝政治談話録音」の公開(利用提供開始)について」というお知らせが出ている。政治談話録音とは、1961年から1987年まで、戦前・戦中・戦後の政治史に関して計10人にヒアリングした録音資料のことだ。原則的に録音から10年が経過すると、カセットテープと、テープから文字起こしをした「談話速記録」が公開される。今回、公開されたのは、第1次近衛文麿内閣と東条英機内閣で蔵相を務めた故・賀屋興宣さんと、婦人運動を起こし、後に参議院議員を務めた故・市川房枝さんの談話である。

さて、思うのだが、カセットテープと文字起こしをした「談話速記録」は国立国会図書館の東京本館憲政資料室で公開されるということだが、これこそインターネットで公開してもらえないだろうか。もはや歴史上の人物であるだけに、肉声を聞ける音声ファイルが公開されていると相当インパクトがあるはずだ。また、インターネットでの公開は一部にとどめ、DVDやCDにして販売できないだろうか。さまざまな制約があることは容易に想像できるが、ぜひ検討してほしい。

なお、政治談話録音には他に故・町野武馬さん(戦前の張作霖爆死事件関連)、故・牟田口廉也さん(蘆溝橋事件関連、インパール作戦関連)、故・今村均さん(陸軍軍制関連)といった旧日本軍の軍人や故・鈴木茂三郎さん(戦前の社会主義運動関連)、故・木戸幸一さん(「木戸日記」に関連した秘史関連)、故・迫水久常さん(2.26事件関連、終戦関連)、故・勝間田清一さん(企画院事件、日本社会党の分裂と統一関連)といった政治家・官僚からの聞き取りがあり、これらはすでに公開されている。残るは、故・藤山愛一郎さん(東条内閣倒閣運動、日中関係関連)で、2011年に公開される見込み。

国会図書館には他に「日本国憲法制定に関する談話録音」という録音資料がある。これもあわせ、ぜひ電子媒体での公開に取り組んでほしい。

・「賀屋興宣政治談話録音」および「市川房枝政治談話録音」の公開(利用提供開始)について

http://www.ndl.go.jp/jp/information/press.html#060106

・政治談話録音(テーマ別調べ方案内)

http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_301041.html

・国立国会図書館東京本館憲政資料室

http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/constitutional/

・日本国憲法制定に関する談話録音(テーマ別調べ方案内)

http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_301040.html

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/