科学技術振興機構(JST)、Journal@rciveを公開

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科学技術振興機構(JST)がJournal@rciveを公開した(2006-03-27)。すでにニュースサイトが報道しているが、日本の学術雑誌52誌に掲載された約3万件の論文の10万ページ分が電子化され、PDF形式で公開されている。今年西端100年を迎える湯川秀樹や朝永振一郎のノーベル賞受賞論文が電子化されているため、メディアの関心を呼んで大規模に報道されたようだ。意図した結果であれば、科学技術振興機構(JST)の担当者の手腕は見事。さて、データベースとしては十分評価できる内容だろう。6億6000万円を費やしただけの意味はあるのではないか。

ただしリンクポリシーの内容はいただけない。

電子アーカイブ(Journal@rchive)へのリンクは自由ですが、下記のいずれかのページにお張り下さるようお願いします。

と述べ、リンク先として電子アーカイブトップページ、雑誌巻号一覧ページ、論文の抄録ページを指定している。しかし、せっかく費用を投じ権利処理の手間をかけて電子化した論文である。一人でも多くの人に読まれたほうがよいだろう。そのために誰でも自由に直接論文にリンクし、他の人に紹介できるよう、細かな規定を設けるべきではない。この点は改善してほしい。

なお、約半年前に「科学技術振興機構、平成17年度電子アーカイブ対象誌を選定」で電子化対象の選定方法について、重要と思われるポイントを挙げている。同機構には、このような声にもぜひ応えていってほしい。

・Journal@rcive

http://www.journalarchive.jst.go.jp/

・リンクポリシー

http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/linkpolicy_ja.html

・「電子アーカイブで過去の学術雑誌を初公開(明治期からの日本の研究の探索が可能に)」(科学技術振興機構(JST)、2006-03-24)

http://www.jst.go.jp/pr/info/info271/

・「JST、湯川秀樹のノーベル賞受賞論文などを電子アーカイブ化して無料公開」(INTERNET Watch、2006-03-24)

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/24/11373.html

・「科学技術振興機構、過去の学術雑誌が読めるサイト「Journal@rchive」27日に公開」(MYCOM PC WEB、2006-03-27)

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/03/27/012.html

・「JST、湯川・朝永氏の論文をネットで公開?電子アーカイブ化」(asahi.com、2006-03-27)

http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK200603270016.html

・2005-09-18 (Sun)の編集日誌「科学技術振興機構、平成17年度電子アーカイブ対象誌を選定

http://d.hatena.ne.jp/arg/20050918/1134798510

・科学技術振興機構(JST)

http://www.jst.go.jp/