国立公文書館、公文書にみる日本のあゆみを公開

国立公文書館が公文書にみる日本のあゆみを公開した(公開日不明)。Flashを使った年表形式で近代史上の重要な公文書資料を紹介している。年表、時間、出来事という3つの使い方が用意されているが、とにかく使い勝手がよくできている。特にFlashを非常に効果的に使った年表の機能やいまを基点に何年前と指定して過去に遡る時間の機能は利用者の視点に立ち、利用者が直感的に理解しやすい使い方が実現されている。たとえば、年表から筆者の生年1973年の100年前である1873年をクリックすると、この年は徴兵令やキリスト教の解禁、地租改正があったことがわかるのと同時に、

  • 徴兵令並近衛兵編成兵額等伺
  • 布告三十日間掲示及従来ノ高札面除却
  • 地租改正方法伺

といった史料名が表示され、さらにここをクリックすると、電子化された史料にアクセスできる。Flashをこれほど効果的に使っているケースはそう多くはないだろう。企画担当者の熟慮と制作担当者の苦労の跡がうかがえる。

惜しむらくは、現時点ではまだ史料の公開範囲が1867年(慶應3年)から1889年(明治22年)に限られていることだろう。だが、7月には1890年(明治23年)?1926年(大正15年)の史料が、11月には1926年(昭和元年)?1972年(昭和47年)の史料が順次公開されるという。年末には楽しみながら近代日本の史料に親しむことができるようになるだろう。

なお、一つだけ欲をいえば、これほどクオリティの高いサービスをつくったスタッフの方々のお名前は広く知られていい。ぜひクレジットを記載してほしい。

・公文書にみる日本のあゆみ

http://www.archives.go.jp/ayumi/

・国立公文書館

http://www.archives.go.jp/

・「すべての学術資源にクレジットを入れよう」(編集日誌、2006-11-29)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20061201/1164907865