琉球大学附属図書館、ベッテルハイム手稿日記・公文書簡を公開

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琉球大学附属図書館がベッテルハイム手稿日記・公文書簡を公開した(2007-11-29)。ベッテルハイム(Bernard Jean Bettelheim)(1811年?1870年)は、1846年から1854年にかけて、当時の琉球で布教活動を行ったイギリス人の宣教師である。そのベッテルハイムの手稿日記3冊と書簡集2冊がPDF形式で電子化されている。なお、資料は琉球大学学術リポジトリ上で公開されている。

琉球大学学術リポジトリでの公開は機関リポジトリの一つの使い方ではあるが、手稿日記や公文書簡といった貴重書類の公開には不向きではないだろうか。たとえば、琉球大学学術リポジトリ内のベッテルハイム手稿日記・公文書簡のページでは、ベッテルハイムという人物について満足にふれられていない。機関リポジトリが貴重書データベースとしての利用方法をあまり想定していないこと、あるいはそのような利用実績に基づいた使い方の工夫が蓄積されていないことの証明であるように思える。実際、琉球大学附属図書館の館報である「びぶりお」では、ベッテルハイムという人物について、

  • 照屋善彦「図書ベッテムハイム:19世紀の琉球に伝道した英宣教医」
  • A.P.ジェンキンズ「ベッテムハイムの日記と書簡」

という詳しい記事を載せたことがある。

・「びぶりお」140(37-2)(2004-08)

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/biblio/bib37-2/

機関リポジトリでの公開では、図書館が有する関連資料の活用ができていない。

琉球大学附属図書館がこれまで取り組んできた

・琉球語音声データベース

http://ryukyu-lang.lib.u-ryukyu.ac.jp/

・伊波普猷文庫目録

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/iha/

・宮良殿内文庫

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/academic/mdl/

・ブール文庫

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/academic/bull/

・仲宗根政善言語資料

http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/seizen/

・仲原善忠文庫

http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/zenchu/

・矢内原忠雄文庫植民地関係資料

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/academic/bull/

といった貴重資料公開の伝統とノウハウはどこへ行ってしまったのだろう。

・ベッテルハイム手稿日記・公文書簡

http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/123456789/2487

・琉球大学学術リポジトリ

http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/ir/repo_top.htm

・琉球大学附属図書館

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/

・『英宣教医ベッテルハイム?琉球伝道の九年間』(照屋善彦著、山口栄鉄・新川右好訳、人文書院、2004年、3780円)

)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4409520539/arg-22/

・「琉球大学附属図書館、琉球大学学術リポジトリを正式公開」(新着・新発見リソース、2007-12-02)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20071202/1196603366

・「琉球大学附属図書館、琉球大学学術リポジトリを試験公開」(新着・新発見リソース、2007-03-19)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20070319/1174257086

・「琉球大学附属図書館、琉球大学学術リポジトリ準備ページを公開」(新着・新発見リソース、2007-02-16)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20070216/1171553338

・「琉球大学附属図書館、矢内原忠雄文庫植民地関係資料データベースを公開」(新着・新発見リソース、2006-09-02)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20060902/1157133885