2005-03-19(Sat):

昨日の朝日新聞にいささかショッキングな記事。

・「極地研所長を告訴へ 北大、2千万円横領容疑で」(朝日新聞、2005-03-18)

http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY200503180152.html

記事にもある通り、島村さんは反論しているという。

私の懸念は、容疑のあれこれではなく、この件をきっかけに島村さんがご自分のホームページを閉鎖しないかということだ。以前、新着・新発見リソースの欄で紹介したように、

◆所長日記

北海道大学教員から国立極地研究所所長に就任した島村英紀さんが、「所長日記」を開始した(2004-12-13)。毎日更新するわけではなく、随時記事を追加するという形で、これまで2004年12月8日付と2004年12月18日付の記事が公開されている。大学共同利用機関法人のトップが個人サイトを持っているのは、おそらくはじめてだろう。所長としての多忙さはじゅうぶん想像できるが、これまで通り、地震学者としての発信を継続してほしい。

・島村英紀のホームページ

http://polaris.isc.nipr.ac.jp/~shima/

・国立極地研究所

http://www.nipr.ac.jp/japan/

(本誌第204号、2005-01-15)

http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200501151220000000005669000

島村さんの発信は、地震学者としてのこれまでの発信、国立極地研究所所長としてのこれからの発信のいずれも重要なものだ。容疑の行方に関わらず、サイトの運営は絶対にやめないでほしい。同じことは、京都大学総長になった尾池和夫さんにもいえる。社会的に注目を集め、責任の重い地位に就いたいまだからこそ、これまでの発信姿勢を崩してはほしくない。

・尾池和夫のホームページ

http://homepage2.nifty.com/cat-fish/

ちなみに、過去には、遺跡捏造事件(2000年)や無断転載事件(2002年)をきっかけに自分のサイトを閉鎖した方がいた。そのとき、自分のサイトをどうするか、それは、その方、その方の一人ひとりの判断ではある。だが、発信する者の矜持として、サイトの公開そのものをとりやめるということは本当に最後の最後に判断してほしい。サイトを開設したときは、どなたも少しは晴れがましい気持ちがしたものではないだろか。あるいは幾分の責任感や可能性を感じたものではないだろうか。であれば、「今このときより順境においても逆境においても富むときも貧しいときも健やかなときも病めるときも」、サイトとともにあることを大切にしてほしい。