2009-04-30(Thu): 松村真宏・三浦麻子著『人文・社会科学のためのテキストマイニング』(誠信書房、2009年、2520円)

・「松村真宏さん、テキストマイニング用ソフトウェア「TTM: TinyTextMining」を公開(2007-09-14)」(新着・新発見リソース、2007-09-26)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20070926/1190736610

・「松村真宏さん、テキストマイニング用ソフトウェア「TTM: TinyTextMining」のGUI版をβ versionで公開(2008-07-22)」(新着・新発見リソース、2008-09-23)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080923/1222132900

で紹介してきたテキストマイニング用ソフトウェア「TTM: TinyTextMining」の解説本が刊行された。著者は開発を進めてきた松村真宏さんと三浦麻子さん。

人文・社会科学のためのテキストマイニング

・松村真宏・三浦麻子著『人文・社会科学のためのテキストマイニング』(誠信書房、2009年、2520円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4414301718/arg-22/

目次は以下の通り。

  • 第1章 序
  • 第2章 TTMと関連ソフトウェアのインストール
  • 第3章 TTMによるテキストデータの分析
  • 第4章 Rを併用したテキストデータの統計解析
  • 第5章 Wekaを併用したテキストデータのデータマイニング
  • 第6章 テキストマイニングの応用事例
  • 第7章 テキストマイニングの基盤技術

http://www.seishinshobo.co.jp/30171a.html

著者のお二人のブログでも紹介されている。

・「新著出版のお知らせ」(asasemi-blog、2009-04-24)

http://www.team1mile.com/asarin/archives/000163.html

・「人文・社会科学のためのテキストマイニング」(Wahaha-blog、2009-04-24)

http://mtmr.jp/blog/blosxom.cgi/20090424a.html

内容へのコメントは実際にこの本を片手に「TTM: TinyTextMining」をインストールし使ってみてからにしたいので、現時点で言えることだけを数点。

テキストマイニングへのアクセスの敷居を大幅に引き下げたという意味で、「TTM: TinyTextMining」は革命的な存在。もちろん、ソフトウェアとしてのすばらしさもあるが、このソフトウェアの普及に向けてお二人がオフラインでの活動に力を注いできたことに感心する。本書のあとがきでもふれられているが、少なくとも

  • 「Web Lab Meeting」第3回研究会(2006-07-22)
  • 日本社会心理学会第48回大会「テキストマイニングによる内容分析の現状と課題」ワークショップ(2007-09-24)
  • 日本質的心理学会「テキストマイニングからみた質的研究のもう一つの未来」シンポジウム(2008-02-02)

という3つの場で社会心理学者たちに「TTM: TinyTextMining」の意義を語ってきている。この姿勢は大いに見習いたい。

もう一つ、「TTM: TinyTextMining」も、この本も、情報学者である松村さんと社会心理学者である三浦さんのコラボレーションから生まれていることに注目したい。常々、図書館のコミュニティーに対しては、情報学・情報工学との接近を説いているが、ぜひ一つのお手本としてほしい。

なお、カバーの見返しにある著者紹介のイラストは必見。こさかやすこさんによるイラストがすばらしい。

・「天才イラストレーターこさかやすこ」(Wahaha-blog、2009-02-25)

http://mtmr.jp/blog/blosxom.cgi/2009/02/25

・TTM: TinyTextMiner

http://www.mtmr.jp/ttm/

・松村研究室

http://www.mtmr.jp/

・asasemi-blog

http://www.team1mile.com/asarin/