レビュー

上田修一さん、「大学図書館トップページのガイドライン」を公開

上田修一さんが「大学図書館トップページのガイドライン」を公開した(2004-06-28)。作成にあたったのは、上田さんのほか、長谷川豊祐さん、森嶋桃子さん、佐藤晋巨さん、佐藤千春さん。いずれも現役の大学図書館員であるのと同時に、慶應義塾大学の大学院生でもある方々であり、実体験に基づいてガイドラインが練り上げられたことがうかがえる。

・大学図書館トップページのガイドライン

http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/univlibguide/toppageguideline.html

国立国会図書館国際子ども図書館の「国内の動向」と「海外の動向」が頻繁に更新

国立国会図書館国際子ども図書館の「国内の動向」と「海外の動向」が頻繁に更新されている。「国内の動向」では、英語限定だが国内の児童書ニュースを掲載し、「海外の動向」では、日本語で児童文学賞や児童図書館のニュースを掲載している。

「国内の動向」は対外的・国際的な発信という考えから、英語だけでの記述としているのだろうが、国内の動向を知る重要な手がかりになるだけに日本語での発信を検討してほしい。また国内・海外ともに、メールでの情報配信のほうが有効だろう。

・国際子ども図書館

http://www.kodomo.go.jp/

・内外の情報

http://www.kodomo.go.jp/naigai/

・国内の動向

国立国会図書館、平成16年度遠隔利用者アンケート調査を実施

国立国会図書館が平成16年度遠隔利用者アンケート調査を実施している(2004-07-23?2004-09-24)。ページから「アンケートに答える」をクリックすると、aimail.ne.jpという外部サーバーに移動するが、このことが明記されていない。エー・アイ・ソフト株式会社のスマートアンケートという製品を利用しているようだが、(1)外部サーバーに移動すること、(2)移動先は外部の民間企業が運営するサーバーであること、(3)外部の民間企業の製品を利用していること、(4)個人情報の取り扱いをどのように定めているか、の4点は最低限明記すべき。

なお、昨年行った平成15年度利用者アンケート調査結果が公開されている。アンケート調査の結果を受けて取り組んだ事業、取り組もうとしている事業があれば、それも報告してほしい。

・平成16年度遠隔利用者アンケート調査

http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/enquete2004.html

・エー・アイ・ソフト株式会社

国立国会図書館、「調査及び立法考査局」刊行物を公開

国立国会図書館が「調査及び立法考査局」刊行物を電子化し公開した(2004-05-26)。公開されたのは、「レファレンス」「調査と情報 -ISSUE BRIEF-」「外国の立法」「調査資料」の4点で、同館調査及び立法考査局が国政審議参考資料として作成しているもの。

・国立国会図書館刊行物

http://www.ndl.go.jp/jp/publication/

・国立国会図書館「調査及び立法考査局」刊行物のホームページ上での公開について

http://www.ndl.go.jp/jp/information/press040526.html

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、「日本法令索引」データベースを公開

国立国会図書館が「日本法令索引」データベースを公開した(2004-06-03)。1949年以来冊子で提供されてきた「日本法令索引」をデジタル化・データベース化している。

・「日本法令索引」データベース

http://hourei.ndl.go.jp/

・「日本法令索引」データベースの公開について

http://www.ndl.go.jp/jp/information/press040603.html

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、近代デジタルライブラリーに資料追加(2004-07-01)

国立国会図書館が近代デジタルライブラリーに新たに約2500件(約4100冊)の資料を追加した(2004-07-01)。「今回の追加提供により近代デジタルライブラリーの掲載資料の総点数は、書誌件数で約34800件、冊数で約54200冊にな」るとのこと。

せっかくの大幅追加なのだから、資料の増数のパーセンテージ(増加率)を併記したり、主だった追加資料の名称や内容を紹介するといった工夫がほしい。

・近代デジタルライブラリー

http://kindai.ndl.go.jp/

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、著作権者情報公開調査を実施(2004-07-01?2004-09-30)

国立国会図書館が著作権者情報公開調査を実施している(2004-07-01?2004-09-30)。同館の「近代デジタルライブラリー」の収録範囲のさらなる拡大のために、明治期刊行図書約2100件分(著作者数にして約1500人分)の著作権者の連絡先と著作者の生没年を調査するもので、前年度に引き続く取り組みだ。今年度は「著作者一覧」が設けられ、非常に使いやすくなっている。昨年度の事業に対する二村一夫さんの批判「電子図書館と著作権問題 ─国会図書館の著作者公開調査に寄せて」(2003-08-29公開、2003-08-30改題・補訂)に応えたものと思われる。批判に耳を傾け、あらためるべきところはあらためる姿勢はすばらしい。また昨年度の調査結果についての報告も掲載されており、広く一般に協力を求めた責任を果たしている。

さて、昨年も感じたことだが、このサイトはhttpsで始まるURLを持っている。つまりセキュリティで保護された設定になっているのだが、この必要性はあるのだろうか。むろん個人情報の保護は重要なことだが、アクセスした際、ブラウザの設定によっては警告のメッセージが表示されるためインターネットの初心者にはいささか敷居が高くなる。可能であれば、再考してほしい。

・著作権者情報公開調査

国立国会図書館、メールマガジン『図書館協力ニュース』を発行(公開日不明)

国立国会図書館が『図書館協力ニュース』というメールマガジンを発行しているようだ(公開日不明)。同館サイトの「「図書館へのお知らせ」に掲載する当館の図書館協力に関する情報を」毎月1回配信するもの。配信の登録は「図書館あるいは図書館員」に限っているが、これはあらためるべき。限定する理由はないし、国立国会図書館と各地の図書館がどのような協力体制にあるのかは、広く知られてもメリットこそあれ、デメリットはない。

・メールマガジン『図書館協力ニュース』

http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news_toroku.html

・国立国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、電子展示会「インキュナブラ ?西洋印刷術の黎明?」を公開

国立国会図書館が電子展示会「インキュナブラ ?西洋印刷術の黎明?」を公開した(2004-08-06)。「1500年以前に金属活字で印刷された書物、インキュナブラを」紹介している。内容校閲は、同館職員の折田洋晴さん。先に紹介した「近代日本人の肖像」同様、サイト制作上の工夫が尽くされている。やはり受注したのは、制作(撮影・プロデュース)が、株式会社堀内カラー、制作協力(デザイン、HTML、CSS)が、アルファサード有限会社。

課題としては、「インキュナブラ関連年表」に同時代の世界史上の出来事が併記されていないこと。インキュナブラという特殊で具体的な技術を取り上げるのであれば、当時の世界への想像力を持ちやすいように同時代に起きた主要な出来事を年表の右端に表記してあったほうがよい。

国立国会図書館、電子展示会「近代日本人の肖像」を公開

国立国会図書館が電子展示会「近代日本人の肖像」を公開した(2004-07-09)。「近代日本の形成に影響のあった、政治家、官僚、軍人、実業家等を中心に約200人の肖像写真を」紹介している。内容校閲は、同館職員の岡田三夫さん。(1)人物の分類や(2)他のページの参照のしやすさ、(3)前後のページへの移動などにリンクを駆使している点を特に評価したい。

元首相・犬養毅を例に説明しよう。

(1)人物の分類

「政治家」「首相」「ジャーナリスト」いずれのカテゴリーからもプロフィールにたどりつける。

(2)他のページの参照のしやすさ

本文中の文字がリンクになっており、「大隈重信」「山本権兵衛」「加藤高明」のプロフィールにたどりつける。

(3)前後のページへの移動

ページ右上に[前の人物 | 次の人物]というリンクが設けられており(カテゴリーを選択した場合のみ)、ページをめくっていく感覚で別のプロフィールにたどりつける。

この3点の工夫は商用のサイトでは一般化しつつあるナビゲーションだが、国立国会図書館のサイトで実現したことは大きな進歩だ。また「人物名一覧」という形式で、データの総量を一覧できる点もよい。